2025年秋、ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)が、新たなビューティーカテゴリーとして『La Beauté Louis Vuitton』を発表する。
ブランド初となるメイクアップラインのクリエイティブ・ディレクターには、世界的メイクアップアーティストとして知られるパット・マクグラス(Pat McGrath)が就任。彼女はこれまで20年以上にわたりルイ ヴィトンのランウェイメイクを手掛けてきたが、今回はブランドのメイクアップ戦略の中心的役割を担うこととなる。

4年の開発期間を経て誕生したメイクアップコレクション
『La Beauté Louis Vuitton』のラインナップは、55色のリップスティック、10種類のリップバーム、8種類のアイシャドウパレット。これらの製品は約4年の研究・開発を経て完成され、ルイ ヴィトンならではの美学と最新の技術が融合したものとなっている。
同コレクションの特徴のひとつが、ブランドの伝統を反映したデザインとストーリーテリングである。リップスティックの55色という展開は、ルイ ヴィトンのイニシャル「LV」をローマ数字で表した際の「55」に由来しているという。
マクグラスはこのコレクションについて、「『La Beauté Louis Vuitton』は、最高レベルのクラフツマンシップの結晶です。製品のテクスチャーや発色の細部に至るまで完璧を求めました。ルイ ヴィトンの遺産とフレンチビューティーラボの革新技術を融合させた、まったく新しい体験となるでしょう」と語る。
また、ルイ ヴィトンはこれまでバニティケースやパウダーコンパクト、ブラシ、ミラーなどのビューティーアクセサリーを提供してきた歴史がある。同コレクションでは、それらの伝統を受け継ぎ、特別なリップスティックケースやミニトランクが登場する予定だ。

製品の販売は、直営店限定に
ルイ ヴィトンのメイクアップ製品は、ブランドの戦略に基づき直営店限定で販売される。初年度は世界116店舗での展開を予定し、すでに400以上の店舗を持つ同ブランドのグローバルネットワークを活用しながら、段階的に拡大していく方針だ。
ルイ ヴィトンは、2016年にブランド初となるフレグランスラインを発表したが、同事業は、2024年に2桁成長を記録し、2025年も引き続き堅調な売上を見せている。この成功を背景に、メイクアップカテゴリーへの進出が決定されたと考えられており、さらに、今後5年間の間にビューティーカテゴリーのさらなる拡充を計画しているという。
マクグラスは、同プロジェクトへの意気込みを次のように語る。
「ビューティーの世界は単なるプロダクトにとどまりません。今回私たちが生み出すものは、ラグジュアリービューティーの新たな次元を切り開くものになるでしょう。」
ルイ ヴィトンがメイクアップ市場にどのような革新をもたらすのか。2025年秋のローンチに向けて、さらなる期待が高まる。
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