3月7日(現地時間)、ニューヨークの高級インテリアブランド、「エービーシー カーペット&ホーム(ABC Carpet & Home)」は、コネチカット州グリニッジに新店舗をオープンした。マンハッタンのユニオンスクエア旗艦店に続くこの第二号店は、約12,000平方フィートの広さを誇り、ブランドの新たな展開を象徴する拠点となる。
伝統と革新を融合する新たな展開
1897年に創業したABC Carpet & Homeは、ラグや家具を中心に洗練されたライフスタイルを提案するブランドとして長年愛されてきた。今回のグリニッジ店では、マンハッタン本店と同様に家具、ラグ、テーブルウェア、インテリア雑貨、寝具、ファインジュエリーなど、多彩な商品を展開。ただし、限られたスペースの中で、より厳選されたスタイルやカラーバリエーションを取り揃えている。
「製品の質感や職人技を間近で感じていただくことができます。当社の商品とのより深いつながりを築いてもらいたいのです」と、マーケティング担当副社長ジェリ・モラン(Geri Moran) は語る。
実店舗の価値とブランドの再構築
ABC Carpet & Homeは2021年9月、連邦破産法第11章(チャプター11)の適用を申請。その後、6週間以内に 888 Capital Partners によって2,600万ドルで買収された。買収後は事業規模を縮小しつつ、Eコマースへの投資を強化。2023年にはマンハッタン旗艦店を11,000平方フィート拡張し、合計30,000平方フィートへと拡大した。
「実店舗はブランドへの信頼とロイヤルティを築く上で重要な役割を果たします。特に、破産手続きを経た今、フィジカルな店舗は当社のレジリエンスの象徴であり、ブランド存続への強い意思の表れです」とモランは強調する。
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オンラインと実店舗の融合で新たな顧客体験を提供
新たなグリニッジ店は、デザイン専門スタッフによるコンサルティングサービスを提供し、顧客が理想の住空間を創造できるようサポートする。ブランドの認知度を高めるだけでなく、実店舗ならではのパーソナライズされた体験を提供することが狙いだ。
今後、同社は実店舗とオンラインの相乗効果を活用しながら、さらなる市場拡大を視野に入れており、この新店舗のオープンは、ブランドの新たな展開を象徴する第一歩である。
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