ヴェルサーチェ(Versace)、新CCOにミュウミュウ出身のダリオ・ヴィターレを任命

Versace

3月13日(現地時間)、イタリアのラグジュアリーブランド、ヴェルサーチェ(Versace)は、ミュウミュウ(Miu Miu)のデザイン&イメージディレクターを務めていたダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)を、新たなクリエイティブ・チーフを迎えることを発表した。また、これまでブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めていたドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は、2025年4月1日付でブランドアンバサダーに就任する。

ヴェルサーチェの親会社であるカプリ・ホールディングスの会長兼CEO、ジョン・D・アイドル(John D. Idol)は、「今回の発表は、ヴェルサーチェの慎重な継承計画の一環です。ドナテラは1997年以来、ヴェルサーチェのクリエイティブビジョンを主導し、ブランドのグローバルな成功において重要な役割を果たしてきました。彼女はブランドアンバサダーに就任し、引き続きヴェルサーチェの価値観を体現し続けます」とコメント。

また、新CCOとなるヴィターレについても「ダリオ・ヴィターレがヴェルサーチェの新たなCCOとして加わることを発表できることを嬉しく思います。彼は優れたデザインリーダーであり、彼の才能とビジョンがヴェルサーチェの今後の成長に不可欠であると確信しています」と述べた。

新たにヴェルサーチェを率いるダリオ・ヴィターレは、これまでミュウミュウのデザイン&イメージディレクターを務め、ブランドの現代的かつユニークなビジュアルアイデンティティを形成する重要な役割を担ってきた。その前には、プラダ(Prada)やバレンシアガ(Balenciaga)でのデザイン経験を持ち、モダンなラグジュアリーのトレンドを牽引してきた。ヴィターレのデザイン哲学は、クラシックな要素と前衛的なアプローチを融合させることにあり、ヴェルサーチェのヘリテージにどのような新しい解釈を加えるのかが注目される。

ヴィターレは、この就任に際して「ヴェルサーチェのCCOに就任でき、光栄です。ヴェルサーチェはファッションの歴史において特別な役割を果たしてきたブランドであり、その進化に貢献できることを誇りに思います」と喜びを伝えた。

 

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ドナテラ・ヴェルサーチェは、今後ブランドアンバサダーとしてヴェルサーチェの社会貢献活動や慈善活動を推進していく。彼女は、「ヴェルサーチェは私のDNAに刻まれており、これからもブランドの最大の支持者であり続けます」と語った。

ヴェルサーチェのCEOであるエマニュエル・ギンツブルガー(Emmanuel Gintzburger)も、「ヴェルサーチェの今日の成功はドナテラの情熱によるものです。彼女のビジョンがブランドを特別なものにしてきました」と述べ、新CCOについては「ダリオ・ヴィターレの経験と才能がヴェルサーチェに新たな可能性をもたらすことを確信しています」と期待を込めた。

今回の人事により、ヴェルサーチェは新たなクリエイティブの方向性を模索することになる。なお、カプリ・ホールディングスによるヴェルサーチェの売却可能性について、公式な発表は現時点でないものの、プラダが15億ユーロで買収を検討しているとの報道が続いている。

 

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