イタリアのラグジュアリーフットウェア&アクセサリーブランドのサントーニ(Santoni)が、ニューヨークのマディソンアベニュー667番地に新たな旗艦ブティックをオープンした。この新店舗は、以前のマディソンアベニュー625番地から3ブロック北へと移動した形となる。
クライスラービルに着想を得た建築美
ニューヨークの象徴ともいえるクライスラービルの幾何学的なフォルムからインスピレーションを得たこのブティックは、モダンな洗練と温かみのある色彩が調和する空間だ。建築家兼デザイナーのパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)が手がけた店内に足を踏み入れると、ブランドのクラフツマンシップと建築的な洗練を融合させた空間が広がる。
オレンジ、テラコッタ、ローズを基調としたカラーパレットに、シャンパンブラスの繊細なアクセントをプラスし、柔らかくも気品漂う雰囲気を演出。さらに、オニキスやトラバーチンなどのイタリア産大理石が、空間の至るところに施され、まるでアートギャラリーのような洗練をもたらしている。

2フロアに広がる没入型の空間
1階に広がるのは、開放感あふれる壮麗な空間。高さ6メートルのバックライト付きメタルグリッド天井が光を柔らかく反射し、3Dパネルが施された壁面がリズムを生み出す。
陳列されたフットウェア、レザーグッズ、アクセサリーは、まるでアートピースのように並び、エレガントなソファやアームチェアとともに、五感で楽しめるショッピング体験を提供する。
地下に降りると、一転してよりプライベートな空間へと誘われる。鏡に囲まれたラウンジのような空間では、一人ひとりの足に合わせて仕立てるオーダーメイドサービスが提供される。また、ロッソ・ヴェローナ大理石を使用した長い作業台が設置された職人のアトリエも併設され、熟練のシューメーカーが靴の修理や磨き、リソール(靴底交換)を行う様子を間近で見ることができる。

この旗艦店のオープンに際し、サントーニのジュゼッペ・サントーニ(Giuseppe Santoni)社長は、「ニューヨークに新たな旗艦店をオープンすることは、私たちの50周年を迎えるこの年において、非常に意義深いマイルストーンです。1997年に初めてのブティックをここに開き、私たちの革新と成長の物語が始まりました」とコメント。
さらに、ブランドの進化については、次のように語っている。
「現在、私たちのブランドはメンズフットウェアにとどまらず、ウィメンズやアクセサリーへと大きく展開しています。その進化に伴い、私たちのビジョンを体現し、お客様に単なるショッピングの場ではなく、ブランドの世界観を体感できる空間を提供するためのより広いスペースが必要となりました。」
ブランドの進化を象徴する、新たな拠点
現在、この新たなブティックのオープンを記念し、店舗では限定カプセルコレクションを展開。ブランドを象徴するアイテムであるカーター・ホールカット(Carter Wholecut)、ヴァンガード・ブリーフケース(Vanguard Briefcase)、マルタ・スリングバック(Marta Slingback)、クラシックベルトが、新たな解釈で登場する。
ニューヨークのラグジュアリーリテールの中心地に誕生したサントーニの新旗艦店は、ブランドの進化とクラフツマンシップの結晶ともいえる空間だ。革新的なデザインと伝統の技が融合するこの場所で、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
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