キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が手がけるライフスタイルブランド「SKIMS(スキムス)」が、新たな進化のステージへと突入した。彼女自身のビューティーブランド「スキン バイ キム(SKKN by Kim)」の株式を取得し、ファッションとビューティーの両領域を一つに束ねる、かつてないスケールのブランド統合を実現する。
3月21日(現地時間)、スキムスは、カーダシアンが保有していた「SKKN by Kim」の過半数株式に加え、ビューティー大手、コティ社(Coty Inc.)が保有していた20%の少数株式も取得したと正式に発表した。これにより、同社はアパレル、スキンケア、メイクアップ、フレグランスまでを包括するトータルライフスタイルブランドとして再構築される。
カーダシアンは、今回の統合について、「私のミッションは常に、心に響く製品をつくることでした。自信を与えるシェイプウェアやランジェリー、肌を変えるメイクやスキンケア──すべてをスキムスブランドに統合することで、そのビジョンがさらに明確になります」とコメント。
また「SKKN by Kim」の公式インスタグラムアカウントでは、「お気に入りのSKKNアイテムは今後しばらくの間、限定販売となります。現在、スキムスブランドとしてのリローンチ準備を進めています」との投稿があり、既存製品の在庫がなくなり次第、販売終了となることが示唆されている。
ブランド統合の流れは今回が初めてではない。2021年には「KKW Beauty」、2022年には「KKW Fragrance」が終了し、その後新たに「SKKN by Kim」が立ち上がった経緯がある。当初はスキンケア製品に特化していたが、その後、2023年にはメイクアップとフレグランスも加わり、ビューティーラインは拡大を見せていた。
今回株式を売却したコティは、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)の「カイリー コスメティクス(Kylie Cosmetics)」の大株主でもあり、引き続きビューティー分野でのパートナーシップを展開していく方針だ。キム・カーダシアンのビューティービジネスを担当していた、カイリー・コスメティクスのCEOであるアンナ・フォン・バイエルン(Anna von Bayern)は、次のように語っている。
「コティは120年以上にわたり、常に消費者に革新を提供してきました。世界的ブランドやファッションハウス、セレブリティがビューティープロダクトを展開する際のパートナーとして選ばれています。キムとの素晴らしいパートナーシップに感謝するとともに、今後もコティが多数株を保有し、永久ライセンスを有するカイリー・コスメティクスでの成功を共に築いていけることを楽しみにしています。同ブランドはこの2年で1.5倍に成長しました。」
なお、スキムスによると、新たに統合されたビューティーおよびフレグランス製品のローンチは2026年を予定しており、詳細は今後の発表を待つこととなる。現行の「SKKN by Kim」製品は在庫限りとなるため、ファンにとっては今が“最後のチャンス”となりそうだ。
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