ジャン・クリストフ・ババン(Jean-Christophe Babin)がLVMHウォッチ部門のCEOに就任—ブルガリCEO職と兼任

Jean-Christophe Babin

3月28日(現地時間)、LVMH モエ ヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy – Louis Vuitton)は、ジャン・クリストフ・ババン(Jean-Christophe Babin)が2025年4月1日付でLVMHウォッチ部門のCEOに就任することを正式に発表した。

ババンは現在ブルガリ(Bvlgari)のCEOを務めており、新たな任務と並行して同職を継続する。今後は、ステファン・ビアンキ(Stéphane Bianchi)LVMHグループ マネージング・ディレクターの直属として、タグ ホイヤー(TAG Heuer)、ウブロ(Hublot)、ゼニス(Zenith)といったグループ傘下の主要時計メゾンの戦略を統括する立場に就く。

この人事は、フレデリック・アルノー(Frédéric Arnault)がロロ ピアーナ(Loro Piana)のCEOに就任したことに伴う後任人事である。ババンは、2000年から12年間にわたりタグ ホイヤーのCEOを務め、その後2013年からブルガリを牽引。いずれのメゾンにおいても、ブランドのグローバルな成長と価値向上を実現してきた実績を持つ。

今後、タグ ホイヤー、ウブロ、ゼニスの各CEOであるアントワーヌ・パン(Antoine Pin)、ジュリアン・トルナーレ(Julien Tornare)、ブノワ・ド・クレルク(Benoit de Clerck)は、ババンのもとでブランド戦略の実行を担っていくこととなる。

ジャン・クリストフ・ババンのキャリアは1983年、フランスのP&Gで始まった。その後、イタリアにてベンキーザーおよびヘンケルにてマーケティングと営業部門を経験。2000年にLVMH入りし、タグ ホイヤーでCEOを務める間にブランドの世界的プレゼンスを大きく拡大させた。2013年からはブルガリのCEOとして、ローマのジュエリーメゾンの伝統を尊重しつつ、大胆な現代化とブランド再構築を推進してきた。またババンは、HECパリ(École des Hautes Études Commerciales de Paris)出身で、マーケティングとマネジメントの分野で深い造詣を持つ。

ババンの就任に際し、ステファン・ビアンキは、次のようにコメントしている。

「フレデリック・アルノーのリーダーシップのもと、ウォッチ部門は大きな変革を遂げました。メゾン間のオペレーション面でのシナジー構築や、各ブランドのポジショニングと課題への取り組みなど、意義ある改革がなされました。フレデリックには感謝するとともに、ジャン・クリストフの起業家的精神とエネルギー、卓越したリーダーシップが、同部門の持続可能かつ野心的な成長をさらに推進してくれることを期待しています。」

LVMHウォッチ部門は、ババンが培ってきた実績と、今後の戦略的リーダーシップにより、ラグジュアリー時計事業の成長とブランド価値のさらなる向上を目指している。

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