ザラ(ZARA)銀座店、大巻伸嗣とのコラボレーションによる特設インスタレーションを公開

Zara 銀座店

スペイン発のファストファッションブランドのザラ(ZARA)が、日本の春を象徴する桜をテーマに、新たなアートプロジェクトを始動した。その記念すべき第一弾として、日本人アーティスト、大巻伸嗣(Shinji Ohmaki)とのコラボレーションによる特設インスタレーション「Gravity and Grace」が、ZARA銀座店にて3月25日より公開されている。

“Sakura seen by”が描く、アートとファッションの交差点

本企画「Sakura seen by」は、ローカルのアーティストとともに桜の季節を祝福するザラの新プロジェクトだ。その記念すべき第一章を飾るのは、壮大なスケールで観る者の感覚を揺さぶる作品を数多く手がけてきた大巻伸嗣。日本の伝統や哲学に根ざした表現を通して、「存在するとは何か」という普遍的な問いを投げかける大巻が、ザラ銀座店を非日常の空間へと昇華させた。

店内に出現したのは、半透明の壺が対をなして佇む幻想的な空間。それぞれの壺には動植物の文様が繊細に刻まれ、古代文明から現代に至るまでの歴史や記憶が重層的に投影されている。作品タイトル《Gravity and Grace》は、フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユによる『重力と恩寵』から着想を得たもので、重力のように不可避な歴史や存在の束縛と、それを超えて広がる恩寵としての可能性を表現している。

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大巻は本作品について次のように語る。

 「作品タイトルである《Gravity and Grace》は、フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』に由来する。 ヴェイユは、私たちは重力によって縛られながらも、空白や真空を受け容れることで、恩寵を得ることができると説いた。

壺には、動植物の文様や、世界各地の文明・歴史を象徴する図像など、人類が地球上で積み上げてきた膨大な時間が刻まれている。 重力によって刻まれた歴史が、光と影によって空間に再生される時、そこに現れるものはなんなのか。壺に込められた記憶が、私たちの内なる空間に響くとき、未来へと解き放たれるものは何なのか。

本展示では、二つの壺を入り口の左右に配置することで、始まりと終わりのゲートをつくりだした。それは通過の場であり、時を超えて流れる歴史の境界でもある。新しいものと古いものが入り混ざり、変化していく銀座のこの場所で、パンドラの壺からは何が解き放たれ、壺の中には何が残るのかみてみたいと思う。」

限定カプセルコレクションも登場

本コラボレーションを記念し、大巻氏の作品のモチーフを落とし込んだ限定カプセルコレクションも登場。彫刻や図像のデザインを取り入れたコットンTシャツ2型とスウェットシャツ2型の計4アイテムが、3月25日よりZARAオンラインストアおよび一部国内店舗で展開されている。

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Courtesy of ZARA

<店舗情報>
ZARA 銀座店
住所:東京都中央区銀座7-9-19
営業時間: 10:00-21:30
会期: 3月25日(火)から4月23日(水)まで

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