立ち上げからわずか2年、急成長を遂げたヘイリー・ビーバーの「ロード(Rhode)」に買収の噂─ 評価額は10億ドル超か

Rhode

4月4日(現地時間)、モデルで起業家のヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)が、自身の手がけるビューティーブランド「ロード(Rhode)」の売却を検討していると、ロイター通信が報じた。関係筋によれば、取引額は10億ドル(約1,500億円)を超える可能性があるという。

この報道によると、ビーバーは大手銀行のJPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)と(モイリス(Moelis)を起用し、ブランドの買収に関心を持つ企業を探しているという。なお、両銀行ともコメントを控えており、ロード側も取材には応じていない。

ロードは、ビーバーのミドルネームを冠したブランドで、2022年に設立された。スキンケアとコスメの両ラインを展開し、短期間で急速に成長。年間売上は約2億ドル(約300億円)に達しているとされている。

ブランドの成功は、創業者であるビーバーの影響力に加え、シンプルで高品質な製品設計と、「保湿」や「ツヤ感」といった現代的な肌ケアニーズへの対応によって支えられている。中でも、「Glazing Milk」や「Peptide Glazing Fluid」といった製品はSNS上で話題を呼び、『肌をツヤっと輝かせる“グレーズドドーナツ肌(glazed donut skin)”』というトレンドの火付け役にもなった。

 

View this post on Instagram

 

A post shared by rhode skin (@rhode)

なお、2023年には、「The Honest Company」の元CEOであるニック・ヴラホス(Nick Vlahos)がロードの最高経営責任者(CEO)に就任。ブランドの経営体制を強化し、グローバルな展開や更なる成長に向けた体制が整いつつあった。

ビーバーはインスタグラムで5,000万人以上のフォロワーを抱え、そのライフスタイルや美容習慣は若年層、特にZ世代に絶大な影響を持つ。まさに、個人の影響力がブランドそのものの成長を牽引する象徴的な存在である。

現時点では売却が正式に決定したわけではないが、D2Cブランドの出口戦略として、またセレブ起業家モデルのひとつとして、今後の展開が注目される動きであることは間違いない。

Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.

No Comments Yet

Leave a Reply

Your email address will not be published.