ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がディオール メンズの新アーティスティックディレクターに就任

Jonathan Anderson

LVMHモエ ヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH)の会長兼CEO、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は、4月11日(現地時間)にパリで開催された同社の年次株主総会において、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がディオール メン(Dior Men)の新アーティスティックディレクターに就任したことを正式に発表した。アンダーソンは、今年1月に退任したキム・ジョーンズ(Kim Jones)の後任として、6月27日にパリで開催される2026年春夏コレクションにて初のショーを披露する。

アンダーソンは、2024年3月にロエベ(Loewe)のクリエイティブディレクターを退任。11年間にわたる在任期間中に、同ブランドをスペインの老舗レザーハウスから現代文化と職人技が融合する世界的ラグジュアリーブランドへと飛躍させた。特にアートとファッションの融合を巧みに行い、業界内外から高い評価を得てきた。また、アンダーソンの在任中にロエベの年間売上は7倍以上に拡大し、約20億ユーロ規模にまで成長したとされる。

アンダーソン自身は、4月11日、自身のインスタグラムに「Dior」ラベルと四つ葉のクローバーの絵文字を投稿し、就任をほのめかす演出を行った。ディオール側も「アンダーソンは2026年春夏のメンズコレクションに取り組んでおり、発表は6月27日14時30分を予定している」との声明を出し、事実関係を認めている。

ジョナサン・アンダーソンは北アイルランド・ロンドンデリー県マガーフェルト出身。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)で学び、キャリアの初期にはプラダ(Prada)のマーケティング部門に所属していた。2008年には自身の名を冠したブランドJWアンダーソン(JW Anderson)を立ち上げ、2013年にロエベのクリエイティブディレクターに抜擢された。

革新的なデザインとジェンダーを超えた表現力で知られるアンダーソンは、近年リアーナ(Rihanna)が出演したスーパーボウル・ハーフタイムショーの衣装も手がけたことで注目を集めた。さらに、2023年、2024年と2年連続で「ファッション・アワード(Fashion Awards)」にて最優秀デザイナー賞に輝いた実績をもつ。

なお、LVMHではここ最近、大規模なクリエイティブ体制の再編が進められている。アンダーソンのほかにも、2024年にはジバンシィ(Givenchy)にサラ・バートン(Sarah Burton)、セリーヌ(Celine)にマイケル・ライダー(Michael Rider)、ロエベにはジャック・マッカラー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)の就任が発表されたばかりだ。

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