カルバン クライン(Calvin Klein)、グローバルブランドプレジデントにデイビッド・サヴマンを任命

カルバン クライン(Calvin Klein)デイビッド・サヴマン(David Savman)

5月8日(現地時間)、「カルバン クライン(Calvin Klein)」や、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を傘下にもつ米PVHコープ(PVH Corp.)は、カルバン クラインのグローバルブランドプレジデントにデイビッド・サヴマン(David Savman)を任命したことを発表した。また、前任のエヴァ・セラーノ(Eva Serrano)は、年末までアドバイザーとして在任し、移行を支援する予定だ。

2022年にPVHに入社したサヴマンは、現在グローバルオペレーション責任者および最高サプライチェーン責任者を兼務。2024年には暫定的にPVHヨーロッパのCEOも務め、同地域の事業再編を主導した。今回の昇格により、サヴマンは現職とブランドプレジデントの両ポジションを兼任しながら、後任が決まるまで業務を遂行する。

PVHコープ、CEOのステファン・ラーソン(Stefan Larsson)は、セラーノのリーダーシップによって「カルバン・クラインが単一のグローバルブランドとして整備された」と評価。そのうえで、「ブランドDNAを軸にしたさらなる成長」を実現するべく、オペレーションとブランド戦略の両面で手腕を発揮してきたサヴマンに白羽の矢が立った。

今後は、ブランドCMOのジョナサン・ボトムリー(Jonathan Bottomley)、クリエイティブを率いるヴェロニカ・レオーニ(Veronica Leoni)らと連携し、ブランドのグローバルビジョンをさらに具体化。製品・マーケティング・販売戦略の強化を通じて、ブランドの魅力を次世代へと接続していく構えだ。

サヴマンは声明で「グローバルパートナーと共に、ブランドの象徴的なDNAを活かして現在の強いモメンタムをさらに加速させ、次世代に向けてカルバン クラインの新たな魅力を創り上げていく、非常に大きなチャンスだと感じています」と、意気込みを述べた。

一方で、セラーノは「この特別なブランドの旅に携わり、将来の成長を可能にするグローバルな基盤を築けたことを非常に誇りに思います。これからチームがその歩みをさらに進めていくのを楽しみにしています」とコメント。今後は、戦略的な移行を円滑に進めるための重要な橋渡し役を担う。

なお、ブランドプレジデントにはクリエイティブやマーケティング分野の出身者が選ばれることが一般的な業界において、サプライチェーンおよびオペレーション戦略に精通したサヴマンの起用は、カルバン クラインにとって戦略的な転換を意味している。今回の昇格は、ブランドがより実行力に優れた、グローバルに統合されたパワーブランドへと進化するうえでの重要な節目となる。

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