パリ発のラグジュアリーアイウェアブランド「アイロン・パリ(IRON PARIS)」は、このほど、140年を超える歴史を持つフランスの名門メゾン「メゾン・ブルジョア(MAISON BOURGEAT)」との提携を発表した。このパートナーシップにより、アイロン・パリのメタルフレームコレクションの一部を、メゾン・ブルジョアが生産することとなり、フレンチクラフツマンシップを象徴する新たな取り組みが始動する。
メゾン・ブルジョアは、フランス眼鏡産業の発祥地モレで創業され、140年以上にわたり伝統技術と先端テクノロジーを融合した職人技を継承してきた。環境負荷の少ない素材の導入にも積極的に取り組み、サステナブルな生産体制を確立している。
本提携の一環として、アイロン・パリはパリ・サン=ジェルマン=デ=プレに位置するメゾン・ブルジョアのブティック内にショップインショップを展開。ファッションと高級アイウェアの愛好家に向けて、両ブランドの世界観を体感できる没入型の特別な空間を提供する。
さらに、予約制のプロフェッショナル向けショールームでは、こうしたコレクションの世界観を、より深く、より体感的に味わうことができる空間が用意されている。


洗練されたコレクションが語る、ブランドの美意識
この新たな空間で展開されるアイロン・パリのコレクションは、ブランドの多面的なデザイン哲学を如実に反映するものだ。
たとえば、「アーバン(Urban)」はクリーンなラインを特徴とし、現代的な都市の感性を洗練されたフォルムで表現している。「アルティメット・リムレス(Ultimate Rimless)」は、金メッキを施したリムレスフレームが際立つミニマルな美学を体現。「アール・デコ(Art Déco)」は、フランスの美意識に根差したクラシカルで優雅なデザインが魅力であり、「イトロ(Ytro)」は、大胆で未来志向のアプローチによって、アイウェアの新しい可能性を提示している。
なかでも注目すべきは、「ルネサンス(RENAISSANCE)」コレクションだ。芸術的遺産とアイウェア職人の高度な技術への敬意を込めたこのシリーズは、高貴な素材選び、時代を超越するシルエット、そして緻密で卓越した仕上げによって構成されており、まさにブランドの核となる存在である。
ブランド創業者であるセドリック・アシャシュ(Cédric Achache)は、日本文化や有名なマンガ作品から着想を得て、幼少期からファッションと創造に情熱を注いできたという。ファッション業界に従事していた両親の影響で、幼い頃からパリの一流プレタポルテブランドのショールームで多くの時間を過ごし、自然とラグジュアリーの本質を体得していった。
10年以上にわたる実地経験を通じて知識と技術を磨いた彼は、2015年にアイロン・パリを創設。以降、世界23か国以上に展開され、グローバルな視点とフランス的エレガンスを融合したブランドとして、確固たる地位を築いている。
Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.