5月12日(現地時間)、メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が、グレン・マーティンス(Glenn Martens)による初のコレクションを2025年秋のオートクチュール・ウィーク期間中に発表することを、WWDの独占報道を通じて明らかにした。マーティンスは、7月7日から10日まで開催されるパリ オートクチュールウィークにて、ブランドのクチュールライン「アーティザナル(Artisanal)」コレクションで華々しくデビューを飾る。
ブランドは、WWDを通じ「これは、メゾンの創造的価値観とクチュールの遺産に根ざした、新たなインスピレーションの章の始まりです。グレンの指揮のもと、クチュールはさらなる創造性を引き出し、境界を押し広げる存在であり続けます」と伝えている。
今年1月、マーティンスの就任は、メゾン マルジェラの親会社であるOTBグループによって発表された。現在ディーゼル(Diesel)のクリエイティブディレクターも務めている彼は、今後、二つのブランドを同時に指揮することとなる。
マーティンスは1983年、ベルギー・ブルージュに生まれ。アントワープ王立芸術アカデミーを卒業後、ジャン ポール ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のもとでキャリアをスタートさせ、2010年にYプロジェクト(Y/Project)へ参加。2013年には同ブランドのクリエイティブディレクターに就任し、独自の実験的なカッティングや再構築的アプローチによって、ブランドの個性を際立たせてきた。
2020年からはディーゼルのクリエイティブディレクターとしても手腕を発揮。1DRバッグのヒットやウィメンズラインの拡充によりZ世代の支持を獲得し、商業的成功を収める。さらに2022年にはジャン ポール ゴルチエのクチュールコレクションをゲストデザイナーとして手がけ、オートクチュールの分野でもその実力を証明した。
なお、メゾン マルジェラは、2006年よりオートクチュールウィークに「アーティザナル」コレクションで参加しており、2012年には正式にオートクチュールメゾンとして認定された。今回の発表は、前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)による10年間の在任期間に幕を下ろした2024年春のショー以来となる。
マーティンスの初コレクションのコンセプトはまだ明かされていないものの、オートクチュールの伝統と革新性が融合する発表となることは間違いない。
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