シャネル(Chanel)が「2026年クルーズコレクション」をシンガポールで再演へ

Chanel

5月13日(現地時間)、シャネル(Chanel)は、「2026年クルーズコレクション」を2025年11月4日にシンガポールで再演することを発表した。今回の発表は、4月29日にイタリア・コモ湖のヴィラ・デステ(Villa d’Este)で初披露された同コレクションに続くものである。

シャネルが誇るクルーズコレクションは、春夏と秋冬の間をつなぐシーズンレスな提案として位置づけられており、旅とリゾートをテーマにした装いが特徴だ。

初演となったヴィラ・デステは、1568年に画家・建築家・彫刻家のペッレグリーノ・ティバルディ(Pellegrino Tibaldi)によって建設された歴史的建造物であり、その荘厳な空間はブランドの世界観と見事に調和していた。ランウェイには全69ルックが登場。ラフィアツイードのコートドレスやショートジャケット付きのミニシルエット、繊細な刺繍と多層フリルをあしらったリゾートルック、光沢感のあるイブニングウェアなど、リビエラの気怠さとパリジャンの洗練が交錯する、夏のエレガンスが展開された。

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シャネルが最後にシンガポールでクルーズショーを開催したのは2013年。故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手がけたコレクションは、デンプシーヒルにあるローベン・クラスター(Loewen Cluster)で発表された。かつてナツメグ農園であったこの緑豊かな場所で、クリケット風のルックが披露されたことも記憶に新しい。

また、前回のクルーズ2025香港公演では、マルセイユでの初演を再構成し、都市の文脈を巧みに織り込んだ演出が話題となった。

今回の会場の詳細は現時点で明らかにされていないが、シンガポールの持つ歴史とシャネルの美学が融合した美しいショーが期待される。

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