ロロ ピアーナ(Loro Piana)、次世代の才能を讃える「ニットデザイン・アワード2025」受賞者を発表

Loro Piana

5月14日(現地時間)、イタリアの最高級カシミヤと最高級ウールを使用する「ロロ ピアーナ(Loro Piana)」は、同ブランドが主催する第9回「ニットデザイン・アワード2025(Knit Design Award 2025)」の受賞者を発表した。今年のテーマは「冬のレガシー:リネンを伝統的なニットウェアに昇華(Winter Legacy – Translating Linen into Heritage Knitwear)」。これまで春夏素材とされてきたリネンに、冬の新たな可能性を与える挑戦的なプロジェクトだ。

栄えある受賞者に選ばれたのは、イタリアのアカデミア・コスチューム・エ・モーダの学生、モーガン・ボイス(Morgan Boyce)とシモーネ・リッツァート(Simone Rizzato)による共同プロジェクト「Paracadute」。彼らはロロ ピアーナの高度な糸技術とクラフツマンシップにインスパイアされ、リネンと伝統的な冬糸を融合させた革新的なニットウェアを提案した。

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ACCADEMIA COSTUME E MODA

授賞式は5月14日、ミラノのカーサ・デリ・アルティスティ(Casa degli Artisti)にて、カメラ・ナツィオナーレ・デッラ・モーダ・イタリアーナ(Camera Nazionale della Moda Italiana)の後援のもと開催。受賞者には、トロフィーと奨学金に加え、ピエモンテ州にあるメゾンのニット工場での制作機会が与えられ、7月に開催される国際見本市「ピッティ・フィラーティ(Pitti Filati)」にて完成作品が披露される予定だ。

冬のニットという文脈においてリネンの新たな価値を見出すことをテーマに、学生たちは、ロロ ピアーナの伝統的な糸とのブレンドによって、季節を問わないタイムレスなアイテムへと昇華させた。クラシックな技術と先鋭的な発想が交差する中で、リネンは意外性のある素材として、柔らかさと構築性の両面を活かした表現へと変貌を遂げた。

審査には、ロロ ピアーナCEOのダミアン・ベルトラン(Damien Bertrand)を筆頭に、ル・ポワン編集長ジル・ドゥニ(Gilles Denis)、ポーリン・デュジャンクール(Pauline Dujancourt)、ファッションアイコンのアンナ・デッロ・ルッソ(Anna Dello Russo)、SETCHUの桑田悟史(Satoshi Kuwata)、ジャーナリストのアントニオ・マンチネッリ(Antonio Mancinelli)、キュレーターのキンバリー・ドリュー(Kimberly Drew)といった多彩な顔ぶれが名を連ねた。

同アワードは、ロロ ピアーナが掲げる『次世代への継承』というビジョンを体現するという目的で、2016年に始まった。世界各国の名門デザインスクールと連携し、これまでに若き才能に対して素材理解と創造性の機会を提供している。

 

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