リーバイス(Levi’s)、ドッカーズをオーセンティック・ブランズに3億ドル超で売却へ

Dockers

5月20日(現地時間)、リーバイ ストラウス(Levi Strauss & Co.)は、傘下ブランド「ドッカーズ(Dockers)」をオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)へ売却する最終契約を締結したと発表した。取引額は初期で3億1,100万ドル、今後の業績に応じて最大3億9,100万ドルまで増加する可能性がある。

今回の売却は、リーバイスが掲げる「DTC(Direct to Consumer)重視の戦略」に基づき、主力ブランドであるリーバイスやビヨンド ヨガ(Beyond Yoga)などへの集中を進める一環だ。社長兼CEOのミシェル・ガス(Michelle Gass)は、「事業価値を最大限に引き出すことができたと確信しており、オーセンティックはドッカーズブランドの次なる成長を担うにふさわしい組織です」と述べている。

オーセンティック・ブランズ・グループは、リーボック(Reebok)やフォーエバー21(Forever 21)などを傘下に持つブランド管理会社で、買収後は既存のライセンス基盤を活用し、ドッカーズのグローバル展開をさらに拡大すると見られている。創業者兼会長兼CEOのジェイミー・ソルター(Jamie Salter)は、「ドッカーズはオーセンティックのモデルに自然にフィットするブランドです。ブランドの遺産をもとに、多様なカテゴリーへ成長を拡大する大きな可能性があります」とコメントした。

売却は、アメリカとカナダにおける知的財産・事業については2025年7月末、その他地域は2026年1月末に完了予定。リーバイ・ストラウスは移行期間中、オーセンティックに一定の支援を行うとしている。

2024年の年間売上高が64億ドルに達したリーバイスは、今後もグローバルなデニムライフスタイルブランドとしてのポジションを強化しつつ、収益の一部を自社株買いなど株主還元に充てる計画だ。

Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.