メンタルヘルスを軸にしたライフスタイルブランド、マッドハッピー(Madhappy)が、このたび、ニューヨークのノリータにて東海岸初となる旗艦店をオープンした。これは、ロサンゼルス・メルローズアベニューの本拠地に続き、ブランドにとって2店舗目の常設店舗であり、ブランド拡大における重要なマイルストーンとなる。
店舗は、ソーホーとリトルイタリーの間に位置する207 Mulberry Streetに構えられ、地上2階建て・約1,800平方フィートの空間を有している。ロサンゼルス拠点のクリエイティブスタジオ、プレイラボ(PlayLab, Inc.)との協業により手がけられた内装は、ブルーに染めたコンクリートやブラッシュドアルミニウム、ダグラスファー材、セラミックタイルといった異素材を組み合わせ、インダストリアルでありながらも楽観的なブランドの世界観を体現している。
店舗のファサードには全長約50フィートのガラスウォールが採用され、開放感ある構造が来店者の視線を店内奥へと誘導する。店内の奥に進むと、マッドハッピーのカフェコンセプト「パントリー(Pantry)」が展開されており、東京発のホテルドラッグス(HOTEL DRUGS)によるエスプレッソ、ブルックリンのソフレ(Sofreh)によるペルシャ菓子、トムズジュース(Tom’s Juice)のコールドプレスジュースなど、地元とグローバルをつなぐセレクションが用意されている。
アパレル展開においては、ロサンゼルスで製造されたガーメントダイTシャツやフリースパーカーを中心に、ニットウェア、アウター、スニーカーまで多彩なラインナップが揃えられている。また、スーパーモデルのジジ・ハディット(Gigi Hadid)と共同で手がけたプロジェクト「Guest In Residence」をはじめ、複数のコラボレーションアイテムが展開中。さらに、オープンを記念した店舗限定のカプセルコレクションとして、ニューヨーク・ヤンキースやメッツ、ブルックリンの人気ピザ店「ルカリ(Lucali)」とのコラボレーションアイテムも登場している。
ブランドによると、マッドハッピーの主なターゲット層は18〜25歳の女性であり、コア顧客の約7割をこの層が占めているという。彼女たちからの支持を集める理由は、単なるプロダクト提供を超えた、ブランドの社会的メッセージと価値観だ。
その中心にあるのが、共同創業者メイソン・スペクター(Mason Spector)の実体験に根ざしたメンタルヘルスへの取り組みだろう。ブランドはこれまでに、トークイベントの開催、マガジン『Local Optimist』の発行、さらには研究や啓発活動を支援する財団の設立など、多方面にわたる社会貢献活動を展開してきた。
今回のノリータ店は、今後展開される8つの常設店舗の第一号として位置づけられており、すでに東京(2025年冬)やマリブ(2026年春)での出店も計画されている。また、これまで期間限定で展開されてきたイーストハンプトンのポップアップストアも、今後継続して展開される見通しだ。
「楽観主義は旅をする(optimism travels)」というブランドフィロソフィーは、ニューヨークというグローバル都市においても共感を呼び、着実にその存在感を高めている。
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