6月14日(現地時間)、イタリアを代表するファッションブランド、エンポリオ アルマーニ(Emporio Armani)が、東京・銀座のみゆき通りに新たな旗艦店をオープンした。ガラスとメタルを巧みに組み合わせたファサードが際立つこの新店舗は、総面積900平方メートルを誇り、ブランドにとって日本国内最大規模となる。
店舗の建築デザインは、ミラノのマンゾーニ通りに構えるアルマーニの本店を想起させるもので、ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)と建築チームの共同設計によるもの。床にはエコレジン、壁や棚にはナチュラルセメントなど、厳選された自然素材を使用。全体をグレージュトーンでまとめることで、落ち着きと品格を兼ね備えた空間が広がっている。
3層構造の店内は、それぞれのフロアが明確な機能と美意識を担う。1階には、メンズおよびウィメンズのアクセサリー、ウォッチ、ジュエリーを展開し、奥にはバーカウンターを備えた「エンポリオ アルマーニ カフェ」を併設。街の喧騒から一歩離れた、静かで洗練された時間を提供する。
2階にはウィメンズコレクション、3階にはメンズコレクションを展開。すべてのフロアがアルマーニの世界観を体現し、訪れる者に統一感のあるブランド体験をもたらす。
とりわけ印象的なのは、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)自身が手がけた階段のデザインである。凛とした佇まいは、モダンな禅庭を想起させ、空間全体に静謐な緊張感とバランスを与えている。
また、天井に設置された大型LEDスクリーンは、シーズンごとに変化するビジュアル演出が可能で、ミニマルな什器との相乗効果によって、ダイナミックかつ詩的なブランドの物語を視覚的に表現している。
銀座という日本を象徴する街に根差しながらも、国際的な感性を併せ持つこの旗艦店は、アルマーニが体現するラグジュアリーの新たなかたちを提示していくだろう。
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