コーチ財団(Coach Foundation)、奨学金プログラム強化に2,000万ドルを追加投資

Coach Foundation

6月16日(現地時間)、米ラグジュアリーブランド「コーチ(Coach)」の社会貢献部門であるコーチ財団(Coach Foundation)は、2030年までに10,000件の奨学金支給を目指す旗艦プログラム「Dream It Real」の強化に向けて、2,000万ドル(約31億円)の追加投資を発表した。この取り組みにより、北米地域における教育支援をさらに加速させ、ブランドとしてコーチが掲げる社会的責任と持続可能な成長戦略の両立を体現していく。

若者の夢を「リアル」に──97%が大学を定時卒業見込みという実績

大学奨学金、メンタープログラム、リソース提供を通じて恵まれない若者の未来を後押しする「Dream It Real」は、コーチ財団の中核的な社会貢献プログラムであり、今回の追加投資により、これまで以上に規模が拡大される。また、教育支援団体「Bottom Line」や「The Opportunity Network」との連携を強化し、奨学生数の拡大と支援の質の向上を目指す。

さらに注目すべきは、同プログラムに参加する学生の97%が大学を定時で卒業する見込みであるという事実だ。これは、同様の環境にある学生の全米平均(21%)と比べて驚異的な成果であり、同財団の取り組みが確かな成果を生んでいることを裏付けている。また、94%が初代大学進学者であり、彼らの卒業時の学生ローン負債は全米平均と比べて88%も少ない。

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環境、教育、多様性といったテーマに対し、ラグジュアリーブランドが明確なスタンスを打ち出す動きが加速する中、コーチは教育分野において先進的なポジションを築いてきた。財団の活動は単なるフィランソロピーにとどまらず、ブランドの中核的価値を形づくる要素として機能している。

コーチのCEO兼ブランドプレジデントであるトッド・カーン(Todd Kahn)は次のように語る。

「この投資は、私たちが支援する若者たちへの揺るぎないコミットメントの表れです。成果を生んでいる取り組みを拡大することで、より多くの未来ある若者が夢を叶える力を手にできるよう後押ししていきます。」

WNBA選手も参加し、“Dream Day”で未来を祝福

なお、今回の発表は、6月12日にニューヨークで開催された年次イベント「Dream Day」にて行われた。イベントでは、これまでの奨学生の卒業を祝うとともに、新たに迎え入れた過去最大規模の新入生たちを歓迎。ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション、WNBAのキキ・イリアフェン(Kiki Iriafen/ワシントン・ミスティクス)やアニーサ・モロー(Aneesah Morrow/コネチカット・サン)によるトークセッション、スピードメンタリング、マニフェステーション・ワークショップなどが行われ、次世代の「夢の地平線(Dream Horizons)」を象徴する1日となった。

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コーチ財団『Dream Day』に登壇したキキ・イリアフェン、アニーサ・モロー、トッド・カーン

「Dream It Real」を通して行われるこのような取り組みは、単なる企業の社会的責任ではなく、コーチが”社会と共に歩むブランド”としての立ち位置を明確にする象徴的な存在となっている。教育格差の是正という大義を掲げながら、若者と深く関わることで、同社はブランドに対するロイヤルティと好感度を着実に高めている。

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