6月24日(現地時間)、ミレニアル世代に絶大な人気を誇るビューティーブランド、グロシエ(Glossier)の最高経営責任者(CEO)であるカイル・リーヒー(Kyle Leahy)が、2025年末をもって同職を退くことが明らかになった。リーヒーは2022年に創業者であるエミリー・ワイス(Emily Weiss)の後任としてCEOに就任し、約3年間にわたりブランドの変革と成長をリードしてきた。
リーヒーは6月24日、社員向けの社内メールで退任を報告。LinkedInの投稿でも「グロシエは、かつてないほど大きく、そして収益性の高いブランドへと成長しました」と述べ、「取締役会と私は、次なる成長フェーズに向けて新たなCEOを迎えるのが最適なタイミングであると考えています」と説明した。
創業者のワイスも、「カイルのリーダーシップとグロシエへの貢献に心から感謝しています。彼女はこのブランドの特別さを深く理解しており、サステナビリティと収益性のあるビジネスモデルへの転換、ブランドのスケールアップを目指す上で、まさに理想的なCEOでした」とコメントしている。
リーヒーは今後もグロシエの取締役として在任し、ワイスと共に後任CEOの選定を進めていく。また、ワイス自身がCEO職に復帰することはないとされている。
グロシエ(Glossier)は、一時代を築いた後に人気が陰り、経営不振が懸念される時期もあった。しかし、2023年2月には、これまでのDTC戦略から一転し、グロシエとして初めてセフォラ(Sephora)での展開をスタート。同年10月には、業界関係者によって年間売上が約2億7500万ドルに達したと推定され、停滞していた成長曲線を再び上昇へと導いた。
リーヒーは「この素晴らしいチームと共に働けたことは、まさに光栄だった。変化に強く、革新を続ける才能あふれるメンバーたちに心から感謝しています」と語り、「グロシエにはまだ多くの可能性が広がっており、未来は明るいでしょう」と締めくくっている。
なお、グロシエは今月、セフォラを通じて新たにフランス市場への展開を予定している。
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