アメリカを代表するファッションブランドのラルフ ローレン(Ralph Lauren)が、このほど、歴史ある黒人コミュニティ・オークブラフスにインスパイアされた限定カプセルコレクション「ポロ ラルフ ローレン フォー オークブラフス(Polo Ralph Lauren for Oak Bluffs)」を発表した。
このコレクションは、アメリカ東海岸・マサチューセッツ州マーサズヴィニヤード島に位置する歴史的な黒人コミュニティ、オークブラフスの文化的レガシーに敬意を表して制作された。100年以上にわたり、黒人家族にとっての海辺の避暑地として親しまれてきたこの地の豊かな歴史と伝統を、ファッションという手段で丁寧に表現している。
HBCUとの連携によって生まれた「海辺のカレッジスタイル」
同コレクションは、ラルフ ローレンによる「ラルフズ ハンプトンズ」に続く新たなサマーストーリーとして位置づけられており、モアハウス カレッジおよびスペルマン カレッジとの継続的なパートナーシップのもと誕生した。デザインを手がけたのは、ラルフ ローレン社に在籍する両校の卒業生たち。潮風で色褪せたクルーネックや、大学時代を思わせるベースボールキャップなど、オークブラフスで暮らす住民や夏を過ごす人々のライフスタイルを捉えた、リアルでノスタルジックな夏の装いを提案している。
コレクションには、オークブラフスの風景や文化に着想を得たツイルジャケットや、ホワイト、レッド、ネイビーのクラシックなスポーツキャップなどが登場。マリンストライプや繊細な刺繍が施されたアイテムは、海岸沿いの「シー ビュー アベニュー」でのサイクリングや、夕暮れの「ファイブ トゥ セブンズ」といった地域独自の夏の過ごし方にインスパイアされている。
また、モアハウス カレッジとスペルマン カレッジの伝統を反映したカレッジスタイルが、海辺のムードと融合。サンフェイド加工のニットやセーリングジャケット、アイコニックな“マルーン タイガー”入りのヴァーシティジャケット、スペルマンのモチーフをあしらったパッチワークカーディガン、さらにはキルティングジャケットやブランケットまで、島の物語と歴史が丁寧に縫い込まれている。
歴史を映すドキュメンタリーとキャンペーン
コレクションのキャンペーンでは、作家でありプロデューサーのコール・ブラウン(Cole Brown)の協力のもと、オークブラフスに根差す住人や企業、HBCUの学生らが語る“もうひとつのアメリカンドリーム”を描いた短編ドキュメンタリー「アメリカンドリームのポートレート:オークブラフス」がYouTubeにて公開された。
また、8月8日にはマーサズヴィニヤード アフリカン アメリカン映画祭にて、W.K.ケロッグ財団とのパートナーシップによる特別上映会とパネルディスカッションも実施予定。物語を通じて人種間の理解を深め、コミュニティのつながりを再認識する場を創出する。
文化保存と次世代支援への取り組み
さらに今回のプロジェクトでは、マーサズヴィニヤード島の黒人女性住宅所有者による団体「ザ コテージャーズ インク(The Cottagers Inc.)」とも提携。歴史的建築物の保存や文化継承、地域コミュニティのレジリエンス強化を支援する取り組みも行われている。
ラルフ ローレンは、黒人大学基金連合(UNCF)との長年のパートナーシップのもと、HBCUの学生に向けた奨学金支援や人材育成機会の創出を継続しており、ブランドとしての社会的責任と向き合いながら、多様なアメリカ像をファッションを通じて描き出している。
国内販売は7月25日よりスタート
「ポロ ラルフ ローレン フォー オークブラフス」コレクションは、7月24日より、RalphLauren.comおよびラルフ ローレン アプリ、モアハウス・スペルマン両大学のフォレットキャンパス書店、世界各地の一部ラルフ ローレン店舗にて限定販売が開始。
日本では7月25日より、ラルフ ローレン表参道店、THE POLO WOMEN’S SHOP、公式オンラインストアおよび一部百貨店にて展開される。
Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.
