ジル サンダー(Jil Sander)CEOのセルジュ・ブランシュウィグ、就任からわずか半年で退任へ

Serge Brunschwig

7月31日(ミラノ現地時間)、2025年2月にジル サンダー(Jil Sander)のCEOおよび親会社であるOTBグループのチーフ・ストラテジー・オフィサーに就任したセルジュ・ブランシュウィグ(Serge Brunschwig)が、わずか半年で両職を退任することが明らかになった。

ブランシュウィグは、前任のルカ・ロ・クルツィオ(Luca Lo Curzio)の後任としてジル サンダーを率いてきたが、LinkedIn上で「本日がジル サンダーでのミッション最終日です。この美しいブランドを次の章へと導くために成し遂げたことに対して、チームに感謝します。また、私を信頼して任命してくださったOTBグループにも深く感謝します。ジル サンダーの純粋性、クラシックとモダンの融合を愛してやみません。ブランドとOTBの今後の発展を心より願っています」と述べている。

退任の理由については「個人的な理由」とされており、ブランドおよびOTBグループは声明で「任期中の貢献に感謝の意を表す」とコメントした。

今後、ジル サンダーのCEO職は、OTBのCEOであり、かつて同ブランドを指揮した経歴を持つウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)が暫定的に引き継ぐ。ブランド側は「戦略的かつ業務的な継続性を確保し、パートナー、顧客、ステークホルダーに対する責務を全うしていく」と表明しており、経営体制の変化においてもブランドの安定性を重視する姿勢を示している。

また、ブランシュウィグの退任は、シモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)による初のジル サンダーのコレクション発表を目前に控えたタイミングとなる。ベロッティは2025年3月にバリー(Bally)を離れ、ジル サンダーの新クリエイティブ・ディレクターに就任。前任のルーク&ルーシー・メイヤー(Luke and Lucie Meier)夫妻の後任として、9月のコレクションで新たな美学を披露する予定だ。

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