プラダ ビューティ(Prada Beauty)、新メンズフレグランス「プラダ パラダイム」をローンチ

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プラダ ビューティ(Prada Beauty)は月曜日、新たなメンズフレグランス「プラダ パラダイム (Prada Paradigme)」を、ブランドの公式オンラインストアにて正式にローンチした。(※日本では9月3日に発売予定)

米国市場では、アルタ ビューティ(Ulta Beauty)、セフォラ(Sephora)、メイシーズ(Macy’s)をはじめとする主要リテーラーにて同時展開が開始されており、価格は50mlが136ドル、100mlが165ドル、150mlリフィルが195ドルで設定されている。

「パラダイム」という名称は、「プラダ(Prada)」および女性向けフレグランス「パラドックス(Paradoxe)」に続く、ブランド特有の言語的アプローチから導き出された造語であり、「もし別の道があるとしたら(What if there’s another way?)」という問いをコンセプトの核としている。また、このフレグランスは、プラダ ビューティがロレアルグループと共同で開発を進めてきたもので、ブランドにとって過去最大規模となるメンズフレグランスのプロジェクトだ。香りを通じて、現代の男性が持つ多面的な個性や自己表現の可能性を引き出すことを目指しており、“新しい男性像”を提案する象徴的な製品として位置づけられている。

調香は、マリー・サラマーニュ(Marie Salamagne)、ブルーノ・ジョヴァノヴィック(Bruno Jovanovic)、ニコラ・ボヌヴィル(Nicolas Bonneville)という、現代の香水界を牽引する3人のマスター調香師による共作で生まれた。

「パラディグム」では、香りの構成において“リバースピラミッド”という革新的な手法を採用している。これは、通常は時間の経過とともに現れるベースノートを最初に際立たせ、トップノートやミドルノートが後から重なるという、従来の香水構造とは真逆のアプローチだ。

立ち上がりに香るのは、ペルーバルサム、ベンゾインレジン、グアイアックウッドといったアンバリーウッディなベースノート。温かみとスモーキーさをあわせ持つこの香りが、包み込むような官能性を演出する。続いて香りは、バーボンゼラニウムへと移ろい、グリーンの清々しさとフローラルな甘さが共鳴しあうことで、気品と抜け感のある印象に。トップノートにはには、カラブリア産ベルガモットが繊細に香り、全体に透明感のある爽やかな余韻をもたらす。

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また、「パラダイム」の顔を務めるのは、俳優であり起業家でもあるトム・ホランド(Tom Holland)。ホランドは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)でスパイダーマン役として初登場して以降、主演した『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)のいずれもが世界的大ヒットを記録している。さらに今年には、自身のノンアルコールビールブランド「BERO(ベロ)」を立ち上げ、俳優業と並行してプロデューサー分野にも進出した。

そんなホランドは、現在スパイダーマンシリーズ第4作『スパイダーマン:ブランニュー・デイ(Spider-Man: Brand New Day)』の撮影の最中で、グラスゴーの市街地をニューヨークに見立てた大規模なセットで、戦車を用いたアクションシーンなどが連日撮影されている。

 

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なお、8月18日に公開予定の「プラダ パラダイム」の広告キャンペーン映像は、映画『アナザー・ラウンド』で国際的評価を得たデンマークの映画監督、トマス・ヴィンターベア(Thomas Vinterberg)が手がけている。映像美とストーリーテリングを融合させることで、プラダが同作に込めた革新的なメッセージを、映像表現として精緻に可視化する内容となっている。

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