一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(Japan Fashion Week Organization、以下JFWO)は、このほど、JFWコレクション事業に参画するファッションデザイナーと、TTS出展テキスタイル企業との新たな出会いを創出するマッチングプログラム「JFW Fabric Connection」を発表した。
JFWOは「日本の創造力を世界へ」というメッセージを掲げ、これまでコレクション事業とテキスタイル事業の両輪で日本ファッション産業の国際発信を推進してきた。前者では「Rakuten Fashion Week TOKYO」を通じて東京発のファッションを世界に発信し、国内外のバイヤーやメディアとのネットワークを拡大。後者ではテキスタイル分野を強化し、素材開発や調達に関わる多様なプレーヤーの接点をつくり出してきた。今回の「JFW Fabric Connection」は、その二つの流れを結びつける新しい試みとなる。
Tokyo Textile Scopeで初の対面マッチング
プログラムの具体的な場となるのは、11月12日から14日にかけて、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される「Tokyo Textile Scope 2026 Autumn/Winter」(TTS)だ。この展示会には、国内外から110社以上の企業が参加を予定しており、デザイナーとテキスタイル企業が直接顔を合わせ、素材開発や調達に関する課題を共有しながら協業の糸口を探る場となる。
参加方法と流れ
参加を希望するデザイナーは、Rakuten Fashion Week TOKYO公式サイトで公開されているヒアリングシートに回答する必要がある。応募締切は2025年9月30日18時(日本時間)まで。その後、提出された情報をもとにJFWOがマッチングの調整を行い、11月のTTS会場で実際の相談・商談の場が設けられる。なお、応募はブランド本人によるものに限られ、PR会社や制作会社など代理での申し込みは認められていない。
JFWOは今回の試みを通じ、デザイナーにとっては開発・調達に関する課題を解決する場を、テキスタイル企業にとっては自社技術や素材を広く紹介する機会を提供することを目指している。そして何より、同機構が築いてきた信頼あるネットワークを基盤に、持続的な協業関係の構築を後押しする構想だ。
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