8月14日(現地時間)、音楽プロデューサー、アーティスト、デザイナーとして活躍するファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が、自身の新たなクリエイティブ拠点となるプラットフォーム兼ブランド「バージニア(VIRGINIA)」を発表した。故郷であるバージニアにちなんで名付けられたこの取り組みは、音楽、ファッション、デザイン、そしてコミュニティが交差する新しい目的地となる。
「バージニア」は、ウィリアムスにとってクリエイティブな別名義でもあり、実験やストーリーテリング、そして人々との直接的なつながりを可能にする空間だという。ウィリアムスは発表の中で次のように語る。
「バージニアは僕の出身地であるだけでなく、僕のクリエイティビティそのものでもあります。ここは夢を描く場所であり、夢を描く人たちとつながる方法なんです。」
この新ブランドは、音楽リリースやライブイベント、限定マーチャンダイズの展開、さらにはコラボレーション企画への先行アクセスといった多様な活動をサポートする。公式サイト「Blackyachtrock.com」では、ローンチを記念した限定アイテムが登場。アパレルやスイムウェア、ビーチギア、アクセサリーに加え、ホームグッズなど幅広い商品が揃う。さらに、同サイトにはバーチャルカラオケや音楽コンテンツが用意されており、バージニア出身のアーティスト、サム・クレイマン(Sam Clayman)のアートワークもフィーチャーされている。
また、ウィリアムスがデザインを手掛けたアディダスの最新スニーカー「バージニア・アディスター・ジェリーフィッシュ(VIRGINIA Adistar Jellyfish)」も、昨日このプラットフォーム限定で先行発売された。

さらに、2024年に匿名で発表されたアルバム『BLACK YACHT ROCK VOL 1 CITY OF LIMITLESS ACCESS』は、「バージニア」名義の最初の音楽プロジェクトとして正式に位置付けられている。このアルバムは、1970〜80年代に流行した“ヨット・ロック”をベースに、ブラックカルチャーの音楽性やファレル自身の記憶を取り入れて再解釈されたもの。そのタイトル「Black Yacht Rock」が公式サイトのドメイン名にも使われており、ブランドの世界観を象徴する存在となったのだ。
ウィリアムスは、2023年からルイ ヴィトン メンズのクリエイティブ・ディレクターを務める傍ら、JOOPITERオークションやアディダスとのコラボレーションなど数々の活動を展開してきた。その中で誕生した「バージニア」は、彼自身のルーツを軸に、今後のクリエイティブ活動を包括する重要なハブとなることが期待される。
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