ディオール(Dior)のアンバサダーにマイキー・マディソンが就任

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9月4日(現地時間)、フランスを代表するラグジュアリーメゾン「ディオール(Dior)」は、新たなアンバサダーに、俳優マイキー・マディソン(Mikey Madison)を迎えたことを発表した。マディソンは、クリエイティブディレクターに就任したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)体制下で初のグローバルアンバサダーであり、同ブランドにとって新たな時代の幕開けを告げる起用である。

アンダーソンは、ウィメンズ、メンズ、オートクチュールすべてを統括し、2025年10月1日にパリ・ファッションウィークでウィメンズ初コレクションを発表予定だ。発表当初から「誰が彼の新しいミューズとなるのか」が注目されていた中で、マディソンの起用は自然な選択といえる。

現在26歳のマディソンは、ロサンゼルス出身。幼少期から演技に情熱を注ぎ、独自の感性と存在感を武器にハリウッドで頭角を現してきた。彼女は2024年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したショーン・ベイカー(Sean Baker)監督作『アノーラ(Anora)』で主演を務め、その演技によって世界的評価を獲得。翌2025年にはアカデミー主演女優賞を受賞し、一躍ハリウッドを代表する存在となった。授賞式では、ヴィンテージ調のディオール クチュールガウンを纏い、オールドハリウッドを想起させる圧巻の存在感を示したことも記憶に新しい。

その後もキャリアは加速し、英国アカデミー賞(BAFTA)、インディペンデント・スピリット賞を受賞、さらにゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞(SAG)、放送映画批評家協会賞(Critics’ Choice Awards)など主要アワードに次々とノミネートされた。近作ではチャーリー・ポリンジャー(Charlie Polinger)監督による『赤死病の仮面(The Masque of the Red Death)』への出演も決定しており、大胆な役柄に挑み続ける女優として注目されている。

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アンダーソンはマディソンについて「彼女の共感的なアプローチはディオールの精神を完璧に体現しています」と述べ、女優としての芸術性と真実性を高く評価。

マディソン自身も「アンダーソンはとてもインスピレーションを与えてくれる存在です」と語り、この重要なタイミングでディオールに加われることへの誇りを表明した。

現在ディオールには、マディソンの他に、ジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)、ジス(Jisoo)、ロザリア(Rosalía)、アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)といった多彩なアンバサダーが名を連ねている。

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