ローラ・キムとフェルナンド・ガルシア、オスカー デ ラ レンタ(Oscar de la Renta)を退任:今後は「モンセ」に専念

Oscar de la Renta

9月17日(現地時間)、「オスカー デ ラ レンタ(Oscar de la Renta)」の共同クリエイティブディレクターを務めてきたローラ・キム(Laura Kim)とフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)が退任することが明らかになった。約9年間にわたりブランドを牽引してきた二人は、今後自らが2015年に立ち上げたレディ・トゥ・ウェアブランド「モンセ(Monse)」に活動の軸足を移す。

2016年からの歩み

二人は2016年、創業者オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)の死去から2年後に共同クリエイティブディレクターに就任した。前任のピーター・コッピング(Peter Copping)の後を継ぎ、ブランドのDNAであるクラシカルでグラマラスな美学を守りながらも、新しい時代に沿った提案を行ってきた。キムとガルシアはキャリア初期を同ブランドでスタートさせ、その後モンセを設立。短期間カロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)でも経験を積んだのち、オスカー デ ラ レンタに復帰していた。

両名は退任を発表するインスタグラムの投稿でこう語っている。

「私たちは人生の半分をオスカー デ ラ レンタの素晴らしいチーム、そして温かいデ ラ レンタファミリーと共に過ごしてきました。」

さらに今回の決断について、「熟慮を重ねた末の決断でした。寂しさもありますが、来年から皆が新たな章を始めることにワクワクしています。ローラと私は、会社の皆さんへの魔法のような思い出と大きな感謝しかありません」と述べている。

オスカー デ ラ レンタは1965年にニューヨークで創設され、イブニングウェアやブライダルで知られる名門だ。CEOアレックス・ボレン(Alex Bolen)の下、20年以上にわたり安定した経営を続けてきたが、後任クリエイティブディレクターの発表はまだ行われていない。キムとガルシアは、ブランドの60周年を記念するプリフォールコレクション(2025年12月発表予定)と、2026年秋冬コレクション(2026年2月発表予定)を最後に退任する見込みだ。

一方、二人が手掛けるモンセは設立10周年を迎えたばかりで、最新のランウェイショーではレザーコレクションの拡充やワークウェアに適した新しい提案を披露した。背景にはコレクターから借り受けた美術品が並び、ブランドの独自性を際立たせた。

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