ラグジュアリーホスピタリティブランドのアマン(Aman)は、初のクルーズプロジェクトとなる「アマガティ(Amangati)」を2027年春に就航させると発表した。全長約180メートル、全47室のスイートを備えた同船は、陸上で展開してきたアマンの理念を海上へと拡張する新たな取り組みとなる。
海上に広がるアマンの新たな世界
アマガティは、アマンが世界20か国で展開するリゾート同様、“静寂とプライバシー”を重視した設計が特徴だ。全47室のスイートは、いずれも広々とした空間を確保し、ディテールにこだわる専任クルーによるサービスが提供される。
アマンによると、アマガティは「四季を通して、地中海の島々から世界の文化的中心地まで、穏やかに航行することを想定している」という。陸上のサンクチュアリで培われたアマンの“静けさの美学”を、海上でも体験できる新たな拠点となる。
デザインが導く調和
船内は、デッキごとに異なる構成で設計されており、日光を感じられるオープンスペースから、少人数での会話やプライベートディナーに適したエリアまで多様な用途に対応する。最上層デッキにはヘリポートを設置し、イベントスペースとしても使用可能。企業の新製品発表会、ブランドローンチ、プライベートセレモニーなど、特別な催しに合わせた演出が可能だ。
アマンでは、アマガティを「ブランドや文化が交わるプラットフォーム」と位置づけており、クルーズ体験を“滞在型ラグジュアリー”だけでなく、“体験型ラグジュアリー”として発展させる狙いがある。
さらに船内にはアマン・スパが併設され、心身を整えるウェルネスプログラムを提供予定。ゲストは航海中にトリートメントや瞑想、フィットネスなどを通して、リフレッシュと再生の時間を過ごすことができる。
アマンが描く新たな航路
現在もアマガティの建造は進行中で、完成後は地中海を中心に運航を予定している。アマンの新プロジェクト「アマン・アット・シー(Aman at Sea)」として、今後は世界各地の文化的・象徴的な港への寄港も計画されている。
アマンは現在、世界20か国で36のホテル、リゾート、レジデンスを運営。これまで陸上で築いてきた“静けさの贅沢”が、今度は海上という新たな舞台で展開されていく。

Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.


