プラダ グループ(Prada Group)、2025年1〜9月期売上40億ユーロを突破:ミュウミュウが41%増と牽引

Prada

10月23日(現地時間)、プラダ グループ(Prada Group)は、2025年9月30日を期末とする9か月間の連結売上を発表した。純売上高は40億7,000万ユーロに達し、恒常為替レートベースで前年同期比9%増。これにより、グループは19四半期連続での成長を達成した。

小売が成長を牽引、地域・ブランドともに好調

全体売上の約9割を占める小売部門は、既存店ベースの堅調な伸びとフルプライス販売が寄与し、9%増の36億4,700万ユーロを記録。地域別ではアジア太平洋(+10%)、アメリカ(+15%)、中東(+21%)と好調で、ヨーロッパ(+6%)、日本(+3%)も安定した伸びを示した。

ブランド別では、主力のプラダ(Prada)が小幅減(-1.6%)であった一方、ミュウミュウ(Miu Miu)が41%増と躍進。ミュウミュウの好調は、カテゴリーと地域を問わず広範な需要に支えられた結果であり、4年連続の成長を記録している。

プラダ・グループの会長兼エグゼクティブ・ディレクターであるパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)は次のように述べている。

「複雑なマクロ経済環境の中でも、一貫した業績を維持できたことは、当社ブランドの強さと戦略の妥当性を示しています。グループは19四半期連続の成長を達成しました。私たちは引き続き、創造性、製品の卓越性、職人技に注力し、長期的なブランド価値と持続的な発展の基盤を築いています。」

また、グループCEOのアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)も次のように続ける。

「今回の業績は、ブランドの健全性とチームの堅実な実行力を裏付けるものです。依然として厳しい環境にありますが、私たちは顧客の心を動かす製品と体験の創造に集中し、スピードと柔軟性をさらに高めながら、成長の道を歩み続けます。」

ミュウミュウが象徴するブランドポテンシャル

ミュウミュウの躍進は、ファッションとカルチャーの境界を超えるブランド戦略の成果だ。2026年春夏コレクションでは「女性の社会における仕事の意義」をテーマに掲げ、知的で挑発的なアプローチを提示。また、ビューティ部門ではロレアル(L’Oréal)との初コラボレーションによるフレグランス「ミウティーン(Miutine)」を発表し、ブランドの世界観を拡張した。さらに、アート・バーゼル・パリ2025での「30 Blizzards」や「Women’s Tales」など、文化的活動も積極的に展開し、ブランドの芸術的表現と社会的メッセージをより強固なものにしている。

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