マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)、LVMHを離れ、オーセンティック ブランズによる買収が現実味

Marc Jacobs

長い間、今後の方向性が不透明だったマーク ジェイコブス(Marc Jacobs)に、ついに大きな動きが見え始めた。数か月前から噂されていた「LVMH モエ ヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)」によるブランド売却が現実味を帯び、その買い手として注目されているのが、「オーセンティック ブランズ グループ(Authentic Brands Group/以下、ABG)」だ。同社は、数々の名ブランドを再生させてきた“ブランド再生の達人”として知られ、マーク ジェイコブスの次なるステージを担う存在として期待されている。

創業者ジェイミー・ソルター(Jamie Salter)が率いるABGは、これまでにもバーバラ ストライサンド(Barbra Streisand)やリーボック(Reebok)、ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)など名だたるブランドを手中に収めてきた。ライセンスビジネスを巧みに操るその手腕は、マーク ジェイコブスを再び輝かせる新たな鍵となるかもしれない。

この動きを最初に報じたのは、米メディア、パック(Puck)のローレン・シャーマン(Lauren Sherman)である。彼女によれば、LVMHとABGの間ではすでに具体的な交渉が進行中だという。LVMHにとっては、ポートフォリオの再構築が進む中での戦略的な決断であり、フェンティ ビューティー(Fenty Beauty)の持ち分売却計画と並行して、グループ全体の新たな時代を象徴する動きでもある。

もしこの取引が成立すれば、マーク ジェイコブスは再び“ポップカルチャーの寵児”としての地位を取り戻すかもしれない。

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