キム・カーダシアンが「アミ コレ」創業者ディアラ・ンディアイ(Diarrha N’Diaye)を起用

Diarrha N'Diaye

11月3日(現地時間)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が率いるスキムス(Skims)が、ビューティー&フレグランス部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)にディアラ・ンディアイ(Diarrha N’Diaye)を起用したことを発表した。彼女は今後、スキムス ビューティー(Skims Beauty)の製品開発、ブランド戦略、イノベーションを統括する役割を担う。

ンディアイは、2021年に自身のブランド「アミ コレ(Ami Colé)」を立ち上げ、メラニンを豊かに含む肌を祝福するインクルーシブな製品展開で高い評価を得てきた。しかし、2024年に運営コストの問題からブランドの終了を発表。美容業界から惜しまれつつの幕引きとなっていた。

「スキムス ビューティを、誰もが自分を映し出せる場所にしたいです。そのビジョンを実現するのに最もふさわしい人物がディアラなのです」と、共同創設者でチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるキム・カーダシアンはコメント。「彼女は、美の“感情的側面”と“実用的側面”を見事に融合させる類いまれな才能を持っています。彼女の革新性と誠実さへの感性が、ブランドを新たな次元へと導くでしょう」とも語った。

一方、ンディアイは声明の中で、スキムス・ビューティーの方向性について次のように語っている。

「メイクアップの定番を再定義しながら、美の儀式にワクワクする感覚をもたらしたいと思っています。そしてルーティンをよりシンプルにし、髪の毛の先からつま先まで“肌”を中心にしたアプローチを追求します。」また、「私の役割は、お客様に“セカンドスキン(第二の肌)”のような体験を提供すること。衣類からメイク、ヘア、フレグランスへと橋渡しをするのが私の使命です」と付け加えた。

さらに、共同創設者でCEOのイェンス・グレーデ(Jens Grede)は、今回の就任について「ディアラの現代的かつコミュニティ重視のビューティー観は、スキムス ビューティのビジョンと完全に一致しています。彼女の起業家精神と、顧客の潜在的ニーズを見抜く力は、今後の事業形成に欠かせないものになるでしょう」と述べている。

スキムスは、2024年初めにカーダシアンの前ビューティー事業「スキン バイ キム(SKKN by Kim)」をコティ社(Coty Inc.)から買収。スキンケアおよびメイクアップを含む部門をSkimsブランドの傘下に統合した。これにより、ファッション、フレグランス、ビューティーの3領域を一体化させたブランド戦略が進行している。

なお、スキムスは7月に、コラーゲンを配合し就寝中にフェイスラインを整える“顔用シェイプウェア「シームレス・スカルプト・フェイスラップ(Seamless Sculpt Face Wrap)」を発売。ブランド発の美容カテゴリーとなる同製品は発売数時間で完売し、フェイスラインを引き上げるようなデザインとキャンペーンビジュアルが話題を呼んだ。

現時点でスキムス ビューティーの正式ローンチ日は明らかにされていないが、すでにブランドの新章が始まりつつあることは間違いない。

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