アシュリン・パーク（Ashlynn Park）が『2025年 CFDA/Vogue Fashion Fund』グランプリを受賞

11月10日（現地時間）、ニューヨークのファッションシーンを代表する登竜門『CFDA／Vogue ファッション基金（CFDA/Vogue Fashion Fund）』が、2025年度の受賞者を発表した。栄えあるグランプリに輝いたのは、韓国出身デザイナーのアシュリン・パーク（Ashlynn Park）が手がけるブランド「アシュリン（Ashlyn）」だ。準優勝には、オーベロ（AUBERO）のジュリアン・オーベロ（Julian Aubero）と、ヘアローム（HEIRLOME）のステファニー・スバーヴィル（Stephanie Suberville）が選ばれた。

今年の授賞式は、ニューヨークのクレイン・クラブで開催され、モデルのアレックス・コンサニ（Alex Consani）が結果を発表。ホストにはイーシャ・アンバニ（Isha Ambani）、ザック・ポーゼン（Zac Posen）、アナ・ウィンター（Anna Wintour）、クロエ・マレ（Chloe Malle）が名を連ね、ポーゼンが基調講演を務めた。

なお、グランプリ受賞者には30万ドル、準優勝者にはそれぞれ10万ドルの賞金が授与され、さらにCFDAによるメンターシッププログラムへの参加機会が与えられる。

コンデナストの最高コンテンツ責任者であり、『Vogue』のグローバル編集ディレクターを務めるアナ・ウィンターは、次のようにコメントした。

「2004年に初代グランプリを受賞したジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスが、今年ロエベのデビューで大きな成功を収めました。アメリカには本当に世界クラスの才能が集まっています。今年のファイナリストたちがどこまで飛躍するのか、とても楽しみです。」

また、CFDAのCEO兼会長スティーブン・コルブ（Steven Kolb）も、基金の意義を改めて強調する。

「CFDA／Vogue ファッション基金は、新進デザイナーが持続的に成長できるビジネスを築くためのサポートを目的としています。今年の受賞者たちは、まさにアメリカファッションの創造性と進化を象徴しています。」

さらに、インド最大の小売企業リライアンス・リテールを率いるイーシャ・アンバニはこう語る。

「アメリカのファッションの未来を形づくる新世代の才能に触れられたことは非常に刺激的でした。彼らの創造力と情熱は素晴らしく、アイデアやクラフトマンシップの対話が革新を生み出すことを確信しています。」

ファッションの未来を担う10名のファイナリスト

今年のファイナリストには、アシュリン・パーク（ASHLYN）の他に、ジュリアン・ルイ（AUBERO）、バッハ・マイ（BACH MAI）、バーナード・ジェームズ（BERNARD JAMES）、アシュリー・ムベイド（DON’T LET DISCO）、ゲイブ・ゴードン＆ティモシー・ギボンズ（GABE GORDON）、ステファニー・スバーヴィル（HEIRLOME）、ジェイミー・オクマ（JAMIE OKUMA）、メルエルト・プラヌル＝トレゲン（MERUERT TOLEGEN）、ピーター・ドゥ（PETER DO）といった、新世代を象徴する名前が並んでいた。

『CFDA／Vogue ファッション基金』は、アメリカファッションの未来を支えるプラットフォームとして、ギャップ（Gap Inc.）、インスタグラム（Instagram）、ノードストローム（Nordstrom）、サックス フィフス アベニュー（Saks Fifth Avenue）、トミー ヒルフィガー（Tommy Hilfiger）、ヴォーグ（Vogue）などの企業の支援を受けて運営されている。

20年以上にわたり、アメリカのファッション業界に新しい風を吹き込み続けてきたこの基金は、2025年もまた、次なるスターを世界に送り出した。

 

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