11月14日(現地時間)、エルメス(Hermès)は、フレグランス&ビューティ部門の新マネージングディレクターとして、アンヌ=サラ・パンナール(Anne-Sarah Panhard)を任命したことを発表した。パンナールは11月1日付で新職務に就任。これは、メゾンの中核部門を担う重要ポジションでの昇格であり、同社の長期成長に向けた体制強化を象徴する動きとなる。
豊富な実務経験を背景に、ビューティ戦略を統括
パンナールは2011年にエルメスへ入社し、当初はパリのフォーブール・サントノーレ旗艦店のゼネラルマネージャーとして運営を主導。2012年から2018年には、28店舗・700名の従業員を擁するエルメス・フランスのマネージングディレクターを務め、同部門はグループ売上の14%を占める重要事業として知られる。
2018年以降はエルメス・メゾン(Hermès Maison)のマネージングディレクターとして、デコラティブオブジェ、テーブルウェア、家具、ファブリックなどのクリエーションを統括。エルメスが所有するテーブルウェアブランド、ピュイフォルカ(Puiforcat)の運営にも携わった。
エルメスに入る以前も、サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue/バーレーン)のカントリーマネージャー、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo/英国)でのマネジメント、ハロッズ(Harrods)でのファッションアクセサリー&ファインジュエリー部門の責任者など、欧州・中東での幅広いキャリアを持つ。
一方、前任のアニェス・ド・ヴィレール(Agnès de Villers)は、2015年以来フレグランス&ビューティ部門を牽引してきた人物だ。今回の人事に伴い、彼女は馬具、Hermès Horizons、Petit h、IoT関連事業などを扱うエルメス・マロキナリー=セリエ メティエ(Hermès Maroquinerie-Sellier métiers)の副社長へと異動する。また、エルメス・フレグランス&ビューティ取締役会の会長職はそのまま続投する。
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