11月29日(現地時間)、シャネル(Chanel)は、アーティストのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)を、最新のブランドアンバサダーに迎えたことを発表した。同メゾンが新アーティスティスティック・ディレクターのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)のもとで新章に踏み出すなか、その方向性を象徴するような起用である。
ロッキーは音楽、映画、ファッションの領域で存在感を放ち続ける表現者であり、5作のアルバム発表や映画出演の増加など、多方面で活動を広げてきた。独自のセンスとスタイルで常にカルチャーの先端に立つその姿は、ブレイジーが示す“現代のクリエイター像”とも響き合う。新作映画への出演や家族の拡大、そしてリリースが待たれるアルバム『Don’t Be Dumb』など、2025年はロッキーにとって節目の動きが続く一年でもあり、今回のシャネルアンバサダー就任は、彼のキャリアにさらに深みをもたらす出来事となりそうだ。
今回の起用に際し、ブレイジーは「ロッキーは、携わるすべてのプロジェクトに心と魂を注ぐ素晴らしいアーティストであり、人としても本当に魅力的な存在です。ミュージシャン、俳優、父親、友人として、多面的な才能を発揮し、常に優しさをもって成果を出す。彼をシャネルに迎えられることを大変嬉しく思いますし、再び共に仕事ができることにとてもワクワクしています」とコメント。
ブレイジーはボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)在籍時にもロッキーをキャンペーンに起用しており、今回の再タッグは両者の確かな信頼関係を物語っている。
ロッキー自身も今回の就任に際し、次のようにコメントを寄せる。
「マチューの想像力は、ファッションを前へと進めています。彼のデザインは繊細さと力強さを併せ持ち、現実に根ざしながらも、常に見る人を想像の世界へと誘ってくれます。彼がシャネルにいることが本当に楽しみです。」
さらに就任発表に合わせ、映画監督 ミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry) によるショートフィルムが公開された。作品では、メゾンのミューズである マーガレット・クアリー(Margaret Qualley) とロッキーが共演し、ブレイジー体制が目指すストーリーテリングの方向性を鮮明に描き出している。
またニューヨークでは、ブレイジーが手がける初のシャネル メティエダールショーが12月2日(現地時間)に迫り、サンクスギビング後のホリデーシーズンにさらなる熱気をもたらしている。
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