ディオール（Dior）、米シンガーソングライターの070シェイクを新アンバサダーに起用

ラグジュアリーメゾンの「ディオール（Dior）」は、このほど、新たなブランドアンバサダーにアーティストの070シェイク（070 Shake）を迎えたことを発表した。

アメリカ・ニュージャージー州出身のシンガーソングライターであり、プロデューサーでもある070シェイク（本名 Danielle Balbuena）は、ラップとオルタナティブ・ポップを自在に行き来するサウンドで注目を集めてきた。カニエ・ウエスト（Kanye West）率いるGOOD Musicとの契約をきっかけにキャリアを本格化させ、2018年のEP『Glitter』、2020年のデビューアルバム『Modus Vivendi』では、内省的な歌詞と映画的なサウンドスケープで批評家から高い評価を獲得。2022年『You Can’t Kill Me』、2024年『Petrichor』へと至る作品群は、ジャンルの枠を越える実験性と普遍的なエモーションを併せ持ち、前衛性と大衆性を両立させる稀有なアーティストとして知られてきた。

今回の起用は、ディオールが掲げる「静かなエレガンスと革新性の調和」を体現する存在として、070シェイクの直感的な創造力と揺るぎない信念がブランドと強く共鳴したことを示している。絶えず変化する時代のムードを敏感に捉えながら、繊細な美意識をアップデートしていくジョナサン・アンダーソン期のディオールにおいて、彼女はその方向性を象徴する新たなアイコンとして存在感を放つだろう。