フェンディ（Fendi）、東京・表参道のイルミネーションを単独スポンサード

イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド「フェンディ（FENDI）」は、今年も東京・表参道のホリデーシーズンを煌びやかに彩る。2025年12月1日から28日まで開催される「原宿表参道欅会」主催の恒例イルミネーションに、フェンディは昨年に続いて単独スポンサーとして協賛する。

1991年にスタートし、東京の冬の風物詩として定着した表参道イルミネーション。今年は「表参道フェンディイルミネーション 2025」と題し、約1kmにわたるケヤキ並木154本に、約90万球のLEDがシャンパンゴールドの光を放ちながら街を包む。

フェンディはこれまでも、ブランドの本拠地ローマに深く根ざした文化遺産の保護活動を積極的に行ってきた。なかでも象徴的なのが、2013年に着手したトレヴィの泉修復プロジェクトである。透明な足場を設置し、修復の過程を一般公開したこの取り組みは、フェンディが“文化的パトロン”として果たす役割を改めて示した例として高く評価された。

さらに近年では、ティヴォリの歴史的邸宅「ヴィッラ・デステ」内にある“ディアナの洞窟”の修復支援にも携わり、ローマの文化景観との結びつきを一層強めている。こうした文化支援のDNAを受け継ぐフェンディが、東京・表参道でイルミネーションを手がける今回の取り組みもまた、ブランドが“都市と文化をつなぐ存在”として歩んできた姿勢の延長線上にあると言えるだろう。

フェンディが象徴する“ローマンイエロー”をベースにした温かな光は、ブランドのルーツであるローマの情緒を東京に重ね合わせるように、ホリデーシーズンの表参道に特別な高揚感をもたらしてくれる。今年も多くの人々が訪れ、光とメゾンの世界観が交差する幻想的なひとときを楽しむことになりそうだ。