H&M、ステラ マッカートニー(Stella McCartney)との2026年春コラボレーションを発表

H&M

12月1日(現地時間)、H&Mはサステナブルファッションのパイオニアであるステラ・マッカートニー(Stella McCartney)との最新デザイナーコラボレーションを発表した。両者が再びタッグを組むのは、2005年の初コレクションから約20年ぶり。2026年春に向けて始動する今回の“第二章”は、当時ファッション界の常識を覆した歴史的プロジェクトを継承するものとなる。

2026年春のコレクションでは、リサイクル素材を中心にした環境配慮型のプロセスを採用し、マッカートニーが得意とするフェミニンなテーラリングやミニマルなシルエットを再解釈。サステナブルラグジュアリーの今と未来を提案する内容となる。また今回の協業は、商品の枠を超え、動物福祉や循環型デザイン、素材開発についての議論を深める“対話のプラットフォーム”としての側面も強い。業界全体が変革期を迎えるなか、コラボレーションの在り方そのものをアップデートしようとする姿勢がうかがえる。

マッカートニーは発表に寄せて、「最初のコラボレーションから20年を経てH&Mと再びタッグを組めることにワクワクしています。アーカイブの作品を見直す作業は本当に楽しい時間でした。この2度目のパートナーシップは、サステナブルで動物に優しいデザインの進化を振り返ると同時に、進むべき道を一緒に考える機会だと思っています」と語っている。

ステラ・マッカートニー
ステラ・マッカートニー

一方、H&Mのクリエイティブ・アドバイザー、アン・ソフィー・ヨハンソン(Ann-Sofie Johansson)は「ステラは常識にとらわれないフェミニンなデザインでファッションを変えてきました。このコレクションには、その魅力が詰まったアイテムが揃っています。サステナブルへの揺るぎない姿勢は、H&Mにとっても刺激的で、プロジェクトに参加できることを嬉しく思います」とコメントした。

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左:H&M クリエイティブ・アドバイザー アン・ソフィー・ヨハンソン 右:ステラ・マッカートニー

H&Mのデザイナーコラボレーションは、2004年のカール・ラガーフェルドを皮切りに、ステラ・マッカートニー(2005年)、川久保玲によるコム デ ギャルソン(2008年)、ランバン(2010年)、ヴェルサーチ(2011年)、バルマン(2015年)、ケンゾー(2016年)、モスキーノ(2018年)、ミュグラー(2023年)へと続く、ファッション史に残る象徴的プロジェクトの数々で構成されてきた。

ラガーフェルドは“ラグジュアリー×ファストファッション”の概念を確立し、マッカートニーはサステナブルへの視点を、川久保玲はアバンギャルドの精神を、バルマンはインフルエンサー時代のカルチャーを提示するなど、各コラボレーションはその時代における価値観とムードを鮮やかに映し出してきた。

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