ロエベ(Loewe)、銀座に日本最大規模の新旗艦店「カサロエベ」をオープン

Loewe

12月4日(現地時間)、スペインのラグジュアリーブランド「ロエベ(Loewe)」は、東京・銀座に新旗艦店「カサロエベ銀座」をオープンした。中央通りとみゆき通りが交差する、銀座でも屈指の象徴的なロケーションに誕生したこの店舗は、日本最大、そして世界で二番目の規模となる。

4フロア・965平方メートルの空間には、ウィメンズとメンズのウェアからバッグ、シューズ、ジュエリー、アイウェア、レザーグッズ、ホームセンツまで、ロエベの世界をフルラインナップで展開する。

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銀座の歴史とスペインの美意識が重なる建築デザイン

新店舗のデザインは、アートコレクターの邸宅のような親密さと、ロエベらしいクラフトマンシップを軸に構築されている。外装から内装へと連続する“マディグリーン”のセラミックタイルはすべて手仕事によるもので、釉薬の揺らぎや小さな窪みが光を複雑に反射する。この深みのある緑は、かつて銀座が湿地帯だった時代の記憶を呼び起こす色でもある。

また、店内にはアンシェントグリーンやサハラブラウンをはじめとする多様な大理石が配され、真鍮の窓枠は銀座が造幣の街であった歴史にさりげなく目配せする。中央階段はグリーンのタイルに包まれ、曲線を描く木製の手すりが4フロアを縦に結ぶ。自然光と異素材が交わり、全体に瑞々しいリズムをもたらす空間だ。

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4階に広がる“体験型”のロエベ:香り、ギフティング、世界初のギフトカウンター

4階では、ロエベの世界に没入する新たな体験が出来る。ここには、バスラインの香りを試せるフレグランスエリア、チャームやミニバッグを組み合わせてカスタマイズできるパーソナライゼーションコーナーなど、ギフト需要の高い銀座ならではの仕掛けが並ぶ。

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世界初となるギフトカウンターでは、スペインの伝統菓子パルメラやポルボロン、チョコレートが購入可能。オープンを記念して、日本のアイシングクッキー作家 Fiocco による特製クッキーも期間限定で登場している。

Loewe 1410 1920x1080Loewe 1404 1920x1080クラフトの殿堂としてのカサロエベ:アートピースが各フロアに点在

さらに店内では、ロエベが世界中から蒐集してきたアートとクラフト作品の数々を見つけられる。1階にはアンセア・ハミルトンによる漆とガラスを用いた《Kimono Lamp》が柔らかな光を放ち、4階にはケリス・ウィン・エヴァンスのネオン作品が外光と呼応するように空間を彩る。また、ルーシー・リー、エリオット・ホジキン、アルバート・ヨークといった巨匠たちの作品も各フロアに点在し、ロエベが大切にするクラフトマンシップとアートの精神を静かに物語っている。

日本からは、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025 大賞受賞者・青木邦眞の陶芸作品《Realm of Living Things 19》、竹工芸家 松本破風氏によるレザー作品《Basket 6》、浜名一憲氏と金継ぎ師 黒田雪子によるコラボレーション作品など、伝統と現代性を結ぶ作品が加わる。

家具にはジョージ・ナカシマやヘリット・リートフェルトの名作チェアが並び、イサム・ノグチの照明「Akari」と対比するようにロエベのシグネチャー家具が静かに存在感を放つ。余剰レザーを95%使用した「LOEWE Recrafted コーヒーテーブル」も新たに登場し、ロエベが探究するサステナビリティとクラフトの未来を象徴する。

さらに、今回のオープンに合わせて、新作「ハンモック フリップ」の限定色“ライトゴースト”がカサロエベ銀座のみで発売されている。ミニバッグとしてセットできる「キャッツ ドローストリングポーチ スモール」との組み合わせも注目だ。

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【店舗情報】

カサロエベ銀座
住所:東京都中央区銀座5-8-15
営業時間:11:00 -20:00

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