12月14日(現地時間)、米コスメティックブランドの「マック(M・A・C)」は、韓国系アメリカ人シンガーであり、グローバルガールズグループMEOVVのメンバーとして活躍するエラ・グロス(Ella Gross)を、新たなグローバル・アンバサダーに迎えたことを発表した。
音楽、ビューティー、ポップカルチャーの交差点で存在感を放つエラ・グロスは、アーティストリーと個性、そして大胆な自己表現を体現する存在だ。マックは今後、彼女と長期的なパートナーシップを通じて、ブランドのクリエイティブな価値観をグローバルに発信していく。
メイクは「変身」と「物語」のための表現手段
エラは、唯一無二のビジュアルセンスとステージ上での圧倒的なパフォーマンス、さらにジャンルに縛られないファッション感覚でも知られている。彼女にとってメイクアップとは、単なる装飾ではなく、「変身」「実験」「ストーリーテリング」を可能にする自己表現のツール。その姿勢は、アーティストリーとポップカルチャーを基盤としてきたマックのヘリテージと深く共鳴する。
今回のアンバサダー就任についてエラは、「異なる文化やクリエイティブな世界を行き来しながら育った私にとって、マックはメイクの原点であり、ステージでの表現であり、スタイルを探求するたびに戻ってきた特別な存在です。常に“実験し、変化し、その瞬間の自分を表現する勇気”を与えてくれたブランドです。このパートナーシップは、アーティストとしての次の章にふさわしいステップだと感じています」とコメントしている。
マックのグローバル・クリエイティブ・ディレクターであるニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)は、「エラは、M・A・Cに新たな表現をもたらす存在です。異なる文化を自然に結びつける静かな自信とユニークな視点は、誰もがマックに居場所を持てることを思い出させてくれます」と評価する。
さらに、「進化した次世代の『パウダー キス』シリーズを通じて、このコラボレーションを表現できることは特別な価値があります。エラのしなやかなエレガンスは、このシリーズが持つ“柔らかさ”というモダンな質感の本質を体現しています」と期待を寄せている。
進化した「パウダー キス」シリーズを2026年1月に披露
エラが初めて登場するキャンペーンでは、2026年1月9日にリニューアル発売される「パウダー キス」シリーズをフィーチャー。ラインアップは、ふんわりとしたブラー仕上がりで洗練された印象を叶える「パウダー キス ヘイジー マット リップスティック」と、リップにもチークにも使えるマルチユースアイテム「パウダー キス リップ+チーク ムース」の2種。
キャンペーンビジュアルは、伝説的フォトグラファーデュオ、イネス&ヴィノード(Inez & Vinoodh)が撮影を担当。東西のカルチャーが交差する世界観を通じて、自由でクリエイティブな自己表現を称える内容となっており、2026年1月初旬よりグローバルで展開される予定だ。

マックは1984年、プロのメイクアップアーティストによってカナダ・トロントで設立されたコスメティックブランド。「すべての年齢、すべての人種、すべてのジェンダーのために」をブランドフィロソフィーに掲げ、メイクアップを通じた無限の自己表現を提案してきた。世界中のファッションウィークのバックステージで活躍し、現在は100カ国以上で展開している。
なお、ブランドは先週、グラミー賞受賞シンガーソングライターのチャペル・ローン(Chappell Roan)を、新たなグローバル・アンバサダーに任命したことも発表。ローンは2026年より長期的なパートナーシップのもと、マックのグローバルキャンペーンに登場予定である。今後、サプライズに満ちた大胆なクリエイティブを通じて、ブランドの自己表現の世界観をさらに拡張していくという。
Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.