12月16日(現地時間)、米スキンケアブランド「YSEビューティー(YSE Beauty)」は、シリーズAラウンドで1,500万ドルの資金を調達したことを報告した。ラウンドは投資会社シラス・キャピタル(Silas Capital)が主導し、Lキャタルトン(L Catterton)、ウィロー・グロース・パートナーズ(Willow Growth Partners)、ハロゲン・ベンチャーズ(Halogen Ventures)が参加している。
今回の資金は、米国内すべてのセフォラ(Sephora)店舗への展開拡大に加え、DTC(直販)Eコマース事業のさらなる成長を支える目的で活用される予定である。同社は、2025年にセフォラでの展開を本格化させて以降、リテールとDTCの両軸で急速に存在感を高めてきた。
モデルで起業家のモリー・シムズ(Molly Sims)によって2023年に創業されたYSEビューティーは、シミ、色素沈着、紫外線ダメージ、光老化、ニキビ跡といった悩みを抱える女性、とりわけ35歳以上の層に向けたスキンケア・ビューティプロダクトを展開している。創業の背景には、シムズ自身が長年向き合ってきた色素沈着の悩みがあり、研究開発には複数年を費やしたとされる。
今回の資金調達にあたり、創業者のモリー・シムズは次のようにコメントしている。
「私たちのブランドと、シラスのポートフォリオブランド、そしてLキャタルトンが持つこのカテゴリーに対する深い戦略的知見との間には、非常に強いシナジーがあります。両社とも、私たちが語りかけている女性像――彼女が何を身にまとい、何を大切にし、どのように世界を生きているのか――を深く理解しています。ビジョンとオーディエンスが真に一致しており、理想的なパートナーだと感じています。このパートナーシップは単なる戦略ではなく、ブランドを次のステージへ導くための哲学と理解を共有する関係です。」
また、投資家側からもブランドの成長性とコミュニティ構築力を評価する声が上がっている。ウィロー・グロース・パートナーズの創業者デボラ・ベントン(Deborah Benton)は、LinkedIn上で次のように述べている。
「YSEが全米のセフォラ店舗へと展開を広げ、DTC事業をスケールさせ、次なる成長章へと進む中で、この卓越したチームと引き続きパートナーシップを組めることを心から嬉しく思います。真正性のあるストーリーテリング、臨床的な厳密さ、そしてコミュニティを軸にしたブランド構築が融合したとき、こうした成果が生まれるのです。」
YSEビューティーは、セフォラでのリテール展開とDTCの両立を軸に、次なる成長フェーズへと進もうとしている。特に、35歳以上の女性を明確にターゲットとしたポジショニングと、臨床的アプローチを前面に押し出したユニークなプロダクト設計は、競争が激化するスキンケア市場において独自の立ち位置を築きつつある。
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