ボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)、ニューヨークのミートパッキング地区に新ブティックをオープン

Bottega Veneta

ケリング(Kering)傘下のラグジュアリーメゾンである「ボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)」は、12月13日(現地時間)に、ニューヨークのミートパッキング地区(58 Gansevoort Street)に新たなブティックをオープンした。

フロア面積は約3,358平方フィート(約312平方メートル)。店内では、メンズおよびウィメンズのバッグやレディ・トゥ・ウェア、シューズ、スモールレザーグッズを中心に、アイウェア、ジュエリー、フレグランス、トラベルコレクションまでを幅広く展開。ボッテガ ヴェネタの世界観を余すところなく体現する空間となっている。

静謐と素材美が共存する空間設計

新ブティックのインテリアは、抑制の効いたミニマルな建築美を基調としながら、素材の質感と職人技が際立つ。コンクリートの床と壁が落ち着いた基盤を形成し、ナチュラルオークのシェルフや、グリーンのヴェルデ・サン・ドニ・マーブルによる棚や壁面ディテールが、静かな奥行きをもたらしている。

カスタムメイドのディスプレイキャビネットに加え、家具にはジョルジ・ザルスピン(Jorge Zalszupin)レア・コロンボ(Lea Colombo)による作品を採用。さらに、1888年にヴェネツィアで創業し、現在も操業を続けるOrsoniによるガラスベースが、ボッテガ ヴェネタのイタリアン・ルーツを象徴する存在として空間に配されている。

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イントレチャートとアートの融合

また店内には、ボッテガ ヴェネタの象徴であるイントレチャート(Intrecciato)の技法に焦点を当てた特別なディスプレイキャビネットも設置された。これは、約50年前に導入されたこの編み技法のクラフツマンシップと、ブランドを象徴するカラーパレットを視覚的に伝えるものだ。

さらに、店内にはアート作品のキュレーションに加え、詩や絵画を中心としたインストア・ライブラリーを併設。ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)によるダンテ『神曲・地獄篇』の挿絵集、エテル・アドナン(Etel Adnan)の『Between East & West』、エド・ロバーソン(Ed Roberson)の『Road Poems』などがラインアップされている。

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ラグジュアリーが集積するエリアでの存在感

なお、この新店舗が位置するミートパッキング地区は、サンローラン(Saint Laurent)、グッチ(Gucci)、エルメス(Hermès)、ダイアン フォン ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)、ロロ・ピアーナ(Loro Piana)といった名門ブランドが集積する、ニューヨーク屈指のラグジュアリー・リテールエリアである。洗練されたライフスタイルを志向するニューヨーカーに加え、最新のトレンドを求めて訪れる観光客も年々増加しており、地区としての求心力は一段と高まりを見せている。

ファッションに根差したクラフツマンシップと文化性、そして現代性を融合させるボッテガ ヴェネタの姿勢は、この新拠点を起点に、より幅広い層へと発信されていくだろう。

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