LVMH、ジバンシィの新CEOにアマンダ・オアヨンを任命

Amandine Ohayon

1月7日(現地時間)、「LVMH モエ ヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton)」は、傘下メゾンであるジバンシィ(Givenchy)の経営体制を刷新し、アマンダ・オアヨン(Amandine Ohayon)を新最高経営責任者(CEO)に任命したことを発表した。就任日は2026年1月9日。これに伴い、ジバンシィ前CEOであるアレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)は、クリスチャン・ディオール クチュール(Christian Dior Couture)の商業活動担当副マネージング・ディレクターに就任する。

新体制下で進むジバンシィの再成長戦略

オアヨンは、ルイ ヴィトンの会長兼CEOを務めると同時に、2026年1月1日付でLVMHファッション・グループの会長兼CEOに就任したピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)にレポートする。

ベッカーリは、オアヨンの起用について次のように述べている。

「卓越したクリエイティブ人材と協働する独自の能力、包摂的なリーダーシップ、そしてリテール分野での専門性を兼ね備えたアマンダが、象徴的なフランスのオートクチュール・メゾンであるジバンシィの新たな成長フェーズをさらに加速させる重要な役割を果たすと確信しています。」

ジバンシィは、セリーヌ(Celine)、ロエベ(Loewe)、フェンディ(Fendi)、ケンゾー(Kenzo)、プッチ(Pucci)、パトゥ(Patou)、マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)と並ぶ、同グループの中核ブランドのひとつである。しかし、近年のラグジュアリー市場の減速局面において、ジバンシィは同業他社以上に影響を受け、グループ内の他ブランドに比べ回復が遅れていた。こうした現状の中で、オアヨンは、ジバンシィのクリエイティブ・ディレクターであるサラ・バートン(Sarah Burton)とともに、同ブランドが直面してきた業績低迷からの立て直しを担う。

アレッサンドロ・ヴァレンティは、ディオールで新たな役割へ

一方、ヴァレンティは2026年1月12日付で、クリスチャン ディオール クチュールの商業活動担当副マネージング・ディレクターに就任する。新たな役職では、副CEOであるピエール=エマニュエル・アンジェログル(Pierre-Emmanuel Angeloglou)にレポートし、同社のエグゼクティブ・コミッティーにも加わる。

ヴァレンティは2024年にジバンシィのCEOに就任。それ以前にはLVMHで約10年にわたりキャリアを積み、ルイ ヴィトンでは欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域のプレジデントを務めていた。

今回の人事について、2026年1月1日付でLVMHファッション・グループのトップをベッカーリに引き継いだシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)は、ジバンシィの移行期を率いたヴァレンティの手腕を評価している。

「アレッサンドロは、ジバンシィの移行期において並外れた決断力と実行力を示しました。その結果、同社は再編された組織体制を最大限に活用できる最適なポジションに立ち、将来の成長を促進する準備が整っています。アマンダがジバンシィに加わり、サラ・バートンとともにこの野心的なプロジェクトを引き続き推進していくことを大変嬉しく思います。」

経営とクリエイティブ、同時進行で進むLVMHの刷新

現在、LVMHファッション・グループ全体では、クリエイティブと経営の両面で刷新が進んでいる。ジバンシィに加え、セリーヌではマイケル・ライダー(Michael Rider)がクリエイティブ・ディレクターに、ロエベではジャック・マッコロフ(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)のデザインデュオがクリエイティブ・ディレクターに就任。またフェンディでは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)がチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任している。

さらに、フェンディのCEOにはラモン・ロス(Ramon Ros)が、ケンゾーのCEOにはシャーロット・クペ(Charlotte Coupé)がそれぞれ新たに任命された。これらの人事は、LVMHファッション・グループ全体のクリエイティブおよび経営刷新の流れを象徴するものだ。

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