1月21日(現地時間)、英国ラグジュアリーブランドのバーバリー(Burberry)は、2026年度第3四半期(2025年12月27日までの13週間)において、既存店ベースの小売売上高が前年同期比3%増となったことを発表した。前四半期からの改善が続き、全地域が横ばいまたはプラス成長となるのは2四半期連続である。
小売売上高は実勢為替ベースで6億6,500万ポンドとなり、前年同期比1%増。一定為替レート(CER)では3%の成長となった。売場面積による影響は中立で、為替変動は約2%のマイナス影響となっている。
収益の質改善と値引き戦略の見直し
今四半期の特徴の一つは、収益の質の改善だ。バーバリーは前年同期と比べ、より短期間かつ抑制された値引き施策へと回帰し、全チャネル・全地域において、より健全な売上構成を実現した。ホリデーシーズンに展開したアウターウェアおよびフェスティブキャンペーンは、主要地域での体験型施策と連動し、ブランドの勢いをさらに押し上げた。
主力カテゴリーであるアウターウェアとスカーフは引き続き2桁成長を記録。こうした商品モメンタムは、ハンドバッグやレディ・トゥ・ウェアにも広がりつつある。
地域別ではグレーター・チャイナとアジア太平洋が牽引
地域別では、グレーター・チャイナが前年同期比6%増と、前四半期から成長率が倍増に。これは、現地顧客による消費が主な成長要因である。また、アジア太平洋地域は5%増となり、特に韓国が13%増と大きく回復した。日本は観光需要がやや鈍化したものの、前四半期と同水準の2%成長を維持した。
米州は新規および既存顧客の増加により2%増。一方、EMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)は横ばいとなり、現地顧客の購買が、観光客支出の減少による影響を相殺した。
Z世代の伸長と小売生産性の向上
顧客構成で見ると、グレーター・チャイナおよびアジア太平洋地域において、Z世代顧客が2桁成長を記録し、全地域で若年層へのリーチ拡大が進んでいる。加えて、ビジュアル・マーチャンダイジングの強化や、グローバルで統一されたホリデー施策、スカーフバーの導入拡大(190店舗、年内に200店舗予定)により、小売生産性も改善した。
今回の業績について、最高経営責任者のジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)は次のように述べている。
「ホリデーシーズンにおいて、当社は『Burberry Forward』戦略のもと、着実に勢いを強め、既存店売上成長率の四半期ごとの改善と、地域・チャネル全体にわたる収益の質の向上を実現しました。没入型の『Timeless British Luxury』キャンペーンや体験型施策に対して顧客は好意的に反応し、主力であるアウターウェアの強さは、アクセサリーやレディ・トゥ・ウェアへと広がりを見せています。創業170周年を迎えるにあたり、これらの結果は、当社のアイコニックなブランドが持つ持続的な強さを改めて示すものであり、今後の進路に対する確かな自信を与えてくれるものです。」
FY26見通し:市場予想並みの利益水準を想定
2026年度通期についてバーバリーは、調整後営業利益が市場コンセンサスと概ね一致するとの見通しを示している。為替については、売上高で約5,000万ポンド、調整後営業利益で約500万ポンドのマイナス影響を想定しているものの、収益の質改善を軸に、持続的な成長と長期的な価値創出を目指す姿勢を強調した。
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