2月5日(現地時間)、イタリアの名門ラグジュアリーメンズウェアブランド「ゼニア(Zegna)」がグローバルアンバサダーのマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)を起用した2026年春夏キャンペーン「WINTER GARDEN」を公開した。
オアジ・ゼニアに息づく歴史的コラボレーション
キャンペーンの舞台となるのは、創業者エルメネジルド・ゼニアによって創設されたイタリア・アルプスに広がる100km2におよぶ自然保護区、オアジ・ゼニアだ。この地は単なる自然保護区ではなく、デザイン、自然、そして家族がともに育まれてきた、記憶が息づく生きた風景である。
山々に囲まれたこの地で、ゼニアファミリーは住まいを築き、芸術への取り組みを始めた。エルメネジルド・ゼニアは日々、美からインスピレーションを得ながら、様々なアーティスト、デザイナー、建築家に制作を依頼し、オアジ・ゼニアと周辺地域を結ぶ国道232号線の開発を進めてきた。
このビジョンのもと、ゼニアファミリーは20世紀を代表するランドスケープアーキテクトの巨匠の一人、ピエトロ・ポルチナイ(Pietro Porcinai)を迎え入れた。
1910年、ゼニアと同じ年に生まれたポルチナイは、人間の居住空間と自然環境がいかにして共存しうるか、を再定義することに生涯を捧げた。
このコラボレーションから生まれたのが「ウィンターガーデン」だった。それは、ガラス、光、水、そして自然の調和という、両者に共通するビジョンを映し出す存在である。ゼニアファミリーはポルチナイを単なる建築家としてではなく、一つの哲学を形づくる存在としてトリヴェロに招いた。
エルメネジルド・ゼニアによって迎えられたポルチナイは、トリヴェロにあるカーサ・ゼニア、カ・ジャニン、ヴィラ・アル・ロック周辺の風景の中で、庭園を住空間とローカルな自然環境をつなぐ架け橋として再構想した。それらの空間は温室や保護された庭園ではなく、自然に包まれたリビングルームとして、社交の場として、家族の親密な時間を過ごす場として、時にはビジネスの場としても機能していた。
産業、芸術、そしてランドスケープデザインが交わることの少なかった時代において、このコラボレーションはトリヴェロのヴィラや工場というクラシカルな環境の中にモダンガーデンの思想を持ち込んだ。パーゴラやトレリス、グリーンウォールを通じて、仕事と余暇の空間を結びながら、自然を排除するのではなく内へと迎え入れたのである。
この共通の哲学は、ランドスケープアーキテクトの枠を超え、環境、ライフスタイル、デザインをめぐる、より広い対話へと発展していった。ゼニアファミリーはポルチナイの庭園の中に、自然に根ざした洗練、調和、そして革新という、彼の美学を具体的な形として見出したのだ。

本能的に感じられるスタイル
2026年春のキャンペーンでゼニアが描くのは、作為的ではなく、本能的に感じられるスタイルである。その哲学は素材とフォルムによって表現されている。
卓越したファブリックはオアジ・ゼニアの自然と呼応し、野生の自然と洗練されたデザインとの境界を曖昧にする。ゼニアのテキスタイル研究の粋であり、世界各地の限られた生産者から調達される希少な超細番手のウール、ヴェリュス・オウレウム(Vellus Aureum)は、しなやかで精緻なセカンドスキン(SECOND SKIN)レザーと組み合わされる。
同ファミリーのアイコニックなトリプルステッチ™シューズがブランドの機能的シグネチャーとして登場し、ゼニアが受け継いできたパフォーマンスとクラフツマンシップの伝統を、現代的なフォルムへと昇華させている。
身体に寄り添う流動的なシルエット
シルエットはリラックス感があり流動的で、控えめな自信をもって身体に寄り添い、季節が移ろうように自然に、着る人とともに進化していく。
セカンドスキンを使用したイル コンテ(Il Conte)ジャケットの緻密な構築から、各アイテムを形作る洗練されたディテールにいたるまで、その一針一針が、心地よさ、エレガンス、周囲の世界と調和して生きるライフスタイルを物語る。
ゼニアは2026年春、グローバルアンバサダーのマッツ・ミケルセンとともに、再びウィンターガーデンへと立ち返る。そこに映し出されるのは、自然に根ざした洗練、調和、そして革新という、ゼニアが受け継いできた美学の具体的な形である。


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