プーチ(Puig)2025年業績:初の50億ユーロ突破、プレミアムビューティー市場をリード

Charlotte Tilbury

スペイン・バルセロナを拠点とするビューティー&ファッショングループ「プーチ(Puig)」は、2月18日(現地時間)、2025年通期および第4四半期の業績を発表した。為替逆風にもかかわらず力強い成長を維持し、創業以来初めて年間売上高50億ユーロの大台を超えた。

第4四半期は6.2%増、ビューティー部門が牽引

2025年第4四半期(12月31日締め)の売上高は14億5,000万ユーロ。報告ベースで前年同期比6.2%増、既存店ベースでは9.8%増を達成した。約3.6%の為替マイナス影響を吸収しながらも堅調な数字を示したのは、メイクアップとスキンケア部門の好調によるものだ。

下半期はフレグランス市場の成長が若干落ち着きを見せたが、多角化されたポートフォリオが安定した業績を下支えした。

通期:5年計画を完遂、目標を上回る成果

2025年通期の売上高は50億4,000万ユーロ(報告ベース前年比5.3%増、既存店ベース7.8%増)、純利益は約5億9,400万ユーロで前年比約12%増となった。

2021年に策定した5カ年戦略計画では、2020年比で「3年以内に売上倍増、5年以内に3倍増」という高い目標を掲げていたが、同社はこれを当初計画を上回る形でやり遂げた。

会長兼CEOのマーク・プーチ氏は説明会で「プレミアムビューティー市場の平均を上回る成長を達成し、ガイダンスを超えるマージン改善も実現しました。バランスシートを強化しながら、長期的な成長への投資も継続しています」と語る。

また、市場環境についても、次のような強気の見方を示した。

「コロナ禍以降、フレグランスやプレミアムビューティーの分野は”スーパーサイクル”の真っ只中にあります。この潮流は今後も続き、他の多くの消費財カテゴリーを上回るペースで成長し続けると確信しています。」

セグメント別動向

セグメント別では、フレグランスおよびファッション部門が売上の72%を占め、36億5,000万ユーロを計上。報告ベースで約4%増、既存店ベースで6%台の伸びである。ラバンヌ(Rabanne)、キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)、ジャン ポール ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は、引き続きグローバル・プレステージフレグランス市場で上位ポジションを維持している。

また、メイクアップは最も高い成長率を記録し、売上8億4,500万ユーロ。報告ベースで約11%増、既存店ベースで約14%増である。シャーロット ティルブリー(Charlotte Tilbury)が大きく貢献し、英国でプレステージメイクアップ1位、米国で3位の地位を維持した。米国でのAmazon展開やメキシコ市場参入も成長を後押ししている。

スキンケアは5億5,100万ユーロで売上の11%を占める。ユリアージュ(Uriage)の主力ライン「Xemose」「Age Absolu」が2桁成長を維持し、新製品投入も寄与した。

地域別パフォーマンス

地域別のパフィーマンスでは、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が売上の55%を占め、27億5,000万ユーロ。報告ベースで約5%増である。

米州は売上の35%、17億6,000万ユーロ。報告ベースでは約3%増だが、為替やアルゼンチンのハイパーインフレ影響を除いた既存店ベースでは約8%増となった。

アジア太平洋は5億3,000万ユーロで売上の11%を占める。報告ベースで約17%増、既存店ベースで20%超の伸びを示し、最も高い成長率を記録した。

2026年に向けて

なお、2026年に向けて同社は、為替や関税などの外部要因を織り込みつつも、プレミアムビューティー市場を上回る成長を継続する姿勢を示している。純利益の約40%を配当する方針を維持し、財務規律を保ちながら選択的なM&Aを進める構えである。

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