アリツィアがフレッド シーガル(Fred Segal)を買収し、メルローズ旗艦店復活へ

Fred Segal

2月19日(現地時間)、カナダ発のファッションリテーラー、アリツィア(Aritzia)が、ロサンゼルスを象徴するリテールブランド、フレッド シーガル(Fred Segal)を買収したことがあ明らかになった。あわせて、同ブランドのオリジナル旗艦店があったロサンゼルス 8100 メルローズ アベニューの物件をリース契約したことも確認されている。

今回の取引には、フレッド シーガルのブランド名、知的財産、商標が含まれており、アリツィアはフレッド シーガル ファミリーLLC(Fred Segal Family LLC)からブランドを取得したこととなる。買収額は公表されていない。

ロサンゼルスの文化的象徴、その再生

フレッド・シーガルは1961年、カリフォルニア州サンタモニカで「パンツ アメリカ(Pants America)」を創業。その後、メルローズ アベニューの約2万平方フィート規模の大型スペースへ移転し、自身の名を冠した店舗へと改名した。

メルローズの旗艦店は、ファッション感度の高いデザイナーをいち早く紹介し、セレブリティ顧客を集める存在へと成長。テレビ番組や映画にも登場し、ロサンゼルスのカルチャーを体現する場所として広く知られるようになった。最盛期にはカリフォルニア州内に9店舗、海外にも2拠点を展開していた。

しかしオンライン競争の激化やパンデミックの影響により業績は悪化。2024年にはサンセット ブールバード店およびマリブ店が閉鎖され、同年7月には旗艦店を含む最後の衣料品店舗が営業を終了した。

「体験型デスティネーション」への再構築

ブランド取得の第一歩として、アリツィアはメルローズ店の修復を計画しており、嵐で損傷した象徴的な歴史的アイビーに覆われた外観の再生もされるという。同社は、今後数年をかけて同地を「両ブランドの創造的精神を反映した、まったく新しい体験型デスティネーション」へと進化させる方針を示している。

「この空間は、厳選された商品と没入型体験を融合させ、従来の小売の枠を超えると同時に、ダイナミックなライフスタイルハブとして機能する予定です。現在は、商品およびリテール両面でフレッド シーガルの再活性化に注力し、真のデスティネーションとして再確立することを目標としています。」

アリツィアの最高経営責任者ジェニファー・ウォン(Jennifer Wong)は声明で次のように述べている。

「フレッド シーガルは長年にわたりロサンゼルスの文化的象徴であり、創造性、コミュニティ、そしてスタイルが交差する場所でした。私たちは、このアイコニックなブランドを新世代へと受け継ぎ、進化させる役割を担えることを光栄に思います。アリツィアを定義する“エブリデイ・ラグジュアリー”とともに、より洗練された体験を提供していきます。」

さらに、「私たちは、このアイコニックなブランドを新世代へと受け継ぎ、進化させる役割を担えることを光栄に思います。アリツィアを定義する“エブリデイ・ラグジュアリー”とともに、より洗練された体験を提供していきます。今回の買収により、アリツィアはその精神をフレッド シーガルにももたらし、豊かな歴史を尊重しながら、新世代へ向けて未来を再構築していきます」とコメントしている。

米国市場拡大戦略の一環

1984年創業のアリツィアは、バンクーバー発の垂直統合型デザインハウスだ。2007年に米国市場へ進出し、2012年にEコマースを開始、2016年に株式公開を実施した。現在、米国内で72店舗を展開しており、将来的には200店舗規模への拡大可能性も見込んでいる。

今回の買収は、地理的拡大、Eコマース強化、ブランド認知向上という成長ドライバーに基づく戦略の延長線上にある動きである。かつてロサンゼルスの文化的ハブとして機能していたフレッド シーガルを、現代的な「エブリデイ・ラグジュアリー」の文脈で再定義できるか。アリツィアの次なる挑戦が始まる。

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