ミラノ ファッションウィーク期間中、マッカパーニ(Maccapani)は、2026年秋冬コレクションを発表すると同時に、ブランド初の常設スペース「スパツィオ・マッカパーニ(Spazio Maccapani)」をミラノのヴィア・レオパルディ26番地にオープンした。
ブティックであり、リビングであり、創造の拠点
この新店舗は単なる販売空間に留まらず、ブティック、リビングルーム、そしてクリエイティブ本部を兼ね備えた複合的な場として構想されている。建物本来の建築意匠を尊重しながら、現代的な特注デザインやブランドにとって個人的意味を持つアーカイブピースを重ね合わせた空間設計が特徴だ。


親密で住宅的な雰囲気の中、来訪者は会話やスタイリング、パーソナライズの体験を楽しむことができる。
さらに、マッカパーニの世界観を拡張するインディペンデントメーカーによるキュレーションも展開され、ブランドを「体験する」場所として機能する構造だ。ラック上の商品を超え、ブランドのライフスタイルそのものを提示する拠点である。
2026年秋冬はテクスチャーと軽やかさへの回帰
この空間で披露された2026年秋冬コレクションは、ブランドのコアへの洗練された回帰を示す。触感豊かなジャージージャカード、控えめな透け感、グラデーション、ルレックスのさりげない輝きといった要素が組み込まれ、より柔らかく包み込むようなシルエットへと進化している。
コレクションはテクスチャー、軽さ、個性を軸に構築され、「Lady Macca」と呼ばれる女性像のライフスタイルに寄り添うワードローブを提案する。身体の動きと調和するニットウェアや、自然に流れるフォルムは、着る人の主体性を引き出す設計思想を体現するものである。
マルゲリータ・マッカパーニ・ミッソーニが描く新たな装いの概念
マッカパーニは、マルゲリータ・マッカパーニ・ミッソーニ(Margherita Maccapani Missoni)によって2023年にローンチ。女性のニーズから出発し、身体を中心に設計されたモジュラーワードローブを軸とする新しいドレッシングの概念を提案してきた。
イタリア的感性を土台に、快適さ、動きやすさ、そして自己表現を重視。カットやフォルムは身体を締め付けるのではなく、自然なラインに沿うことを前提に設計されている。朝から夜までシームレスに着用できることを想定し、柔らかく汎用性の高い糸や素材を採用。組み合わせによって表情を変える、自由度の高いワードローブを構築している点が特徴だ。
今回の旗艦店オープンは、そうしたブランド哲学を空間として初めて具体化する試みである。同時に、コミュニティと創造が交差する拠点としての役割も担う重要なマイルストーンだ。コレクションと空間が呼応することで、マッカパーニが掲げる“装い”の概念は、より立体的に体験可能なものへと昇華したのである。
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