3月9日(現地時間)、仏ラグジュアリーグループの「LVMH モエ ヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton、以下LVMH)」は、フィリップ・ファルニエ(Philippe Farnier)をパルファン クリスチャン ディオール(Parfums Christian Dior)およびLVMHビューティ部門の副CEOに任命したと発表した。任命は即日発効となる。
ファルニエは、パルファン・クリスチャン・ディオールおよびLVMHビューティ部門の会長兼CEOであるヴェロニク・クルトワ(Véronique Courtois)に直属し、部門の戦略推進において重要な役割を担うことになる。
LVMHによると、新たな役職においてファルニエはクルトワと密接に連携しながら、ビューティ部門全体の主要な戦略的イニシアティブを推進するとともに、商業活動およびオムニチャネル戦略を統括する。さらに、各メゾンと協働しながら部門の変革を主導し、急速に変化するビューティ市場の中で、より強固なシナジーと競争力を生み出していくことが期待されている。
LVMHのビューティ部門には、ディオールをはじめ、フレッシュ(Fresh)、ベネフィット・コスメティクス(Benefit Cosmetics)、メイクアップフォーエバー(Make Up For Ever)といったプレステージブランドが含まれる。さらに、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)が新たに展開するビューティラインも同部門に属しており、近年その戦略的重要性が高まっている領域である。
今回の人事についてクルトワは次のようにコメントしている。
「フィリップがパルファン・クリスチャン・ディオールおよびLVMHビューティ部門の副CEOに就任することを大変嬉しく思います。フィリップの卓越したリーダーシップ、国際的な戦略的洞察力、そして業界に対する深い知識は、この戦略的役割を担う最適なパートナーであることを示しています。私たちは共に、メゾンに存在する素晴らしい才能を基盤に組織をさらに強化し、持続可能な成長戦略を加速させていくことができると確信しています。」
また、LVMHグループのマネージングディレクターであるステファン・ビアンキ(Stéphane Bianchi)は次のように述べている。
「フィリップがパルファン・クリスチャン・ディオールおよびLVMHビューティ部門の副CEOに就任することを大変嬉しく思います。ヴェロニクと共に、彼は大きな変革を推進してきた経験と、グローバルラグジュアリーのダイナミクスに対する深い理解を活かし、ビューティ分野における卓越性と創造性を再定義していくことでしょう。」
30年以上にわたりラグジュアリー業界でキャリアを築いてきたファルニエは、1990年にモンデリーズ(Mondelez)およびハイネケン(Heineken)でマネジメント職を務めたことからキャリアをスタートした。2003年にはイヴ サンローラン ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)に入社し、フランスのゼネラルマネージャーに就任。その後、2008年にパルファン クリスチャン ディオール フランスのゼネラルマネージャーとしてLVMHに加わった。
2013年にはEMEA地域のトラベルリテールおよびグローバルマーケティングを統括するゼネラルマネージャーへ昇進。2015年にはレミー コアントロー(Rémy Cointreau)のアメリカ地域プレジデント兼CEOに就任し、2018年にはレミー マルタン(Rémy Martin)のCEOおよびCSR責任者を務めた。
2022年4月にLVMHへ復帰した後は、パルファン・クリスチャン・ディオールのCOMEX(経営委員会)メンバーとしてグローバルの商業活動を統括してきた。今回の副CEO就任により、LVMHビューティ部門のさらなる成長戦略と組織変革を推進する中心人物となる。
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