サックス・グローバル(Saks Global)、15店舗を追加閉鎖へ 

Saks Fifth Avenue

米高級百貨店グループの「サックス・グローバル(Saks Global)」は、3月6日(現地時間)、サックス フィフス アベニュー(Saks Fifth Avenue)12店舗とニーマン マーカス(Neiman Marcus)3店舗の計15店舗を閉鎖する方針を明らかにした。今回の決定は、破産申請後に進めている事業再建の一環であり、収益性の低い店舗を整理しながら、主要都市の旗艦店や高付加価値拠点へ経営資源を集中させる狙いがある。

店舗は2026年春にかけて順次営業を終了する見込みである。

ラグジュアリー百貨店の統合と、その後の危機

サックス・グローバルは、サックス フィフス アベニュー、バーグドルフ グッドマン(Bergdorf Goodman)、ニーマン マーカスを傘下に持つラグジュアリー百貨店グループとして再編された企業だ。もともとは、高級百貨店を横断的に統合することで、ラグジュアリー小売の巨大プラットフォームを構築する狙いがあった。

しかし統合後、売上の伸び悩みとコスト構造の重さが経営を圧迫。2026年初頭、同社は米連邦破産法第11章の適用を申請するに至った。破産申請時点での負債額は約34億ドルに達しており、米国ラグジュアリー小売業界においても近年最大級の再編案件となっている。

資金面では再建に向けた動きも進んでいる。2026年2月には米破産裁判所が同社に対する10億ドルの新規融資を最終承認し、事業継続のための資金基盤が確保された。

ブランド供給停止からの回復

経営悪化の過程では、ブランドとの関係にも緊張が走った。売上低迷により同社が取引先ブランドへの支払いを滞らせた結果、複数のラグジュアリーブランドが商品の出荷を停止する事態が起きていたためだ。

ただし現在は状況が改善しつつある。同社によれば、500以上のブランドが出荷を再開しており、流通在庫も回復基調にある。小売ベースで約13億ドル規模の商品供給が再び動き始めているという。

なお、今回の店舗閉鎖はニューヨークにあるバーグドルフ グッドマンの2店舗には影響しない。同ブランドは引き続きグループの象徴的存在として位置付けられている。

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