3月11日(現地時間)、スペインのファッション大手インディテックス(Inditex)は、2025年度決算を発表した。売上高は399億ユーロ、純利益は62億ユーロとなり、売上・利益ともに過去最高を更新。実店舗とオンラインの両チャネルで成長を維持した。
同社によると、2026年のスタートも好調である。2026年2月1日から3月8日までの店舗およびオンライン売上は、為替一定ベースで前年同期比9%増となった。2026年春夏コレクションが顧客から高い支持を得ているという。
ザラ(Zara)を中心に、ベルシュカ(Bershka)、ストラディバリウス(Stradivarius)、マッシモ ドゥッティ(Massimo Dutti)、オイショ(Oysho)など複数ブランドを展開する同社は、統合型ビジネスモデルを軸に売上成長と収益性の両立を実現した。
売上成長と収益性の両立
2025年度の売上高は前年同期比3.2%増の399億ユーロ。為替一定ベースでは7.0%増となり、すべてのブランド業態およびすべての地域でプラス成長を記録した。
売上総利益は232億ユーロで前年同期比3.9%増、売上総利益率は58.3%となった。営業費用の増加率は2.8%にとどまり、売上成長率を下回った。
EBITDAは113億ユーロで前年同期比5.0%増、EBITは80億ユーロで同5.9%増、税引前利益は80億ユーロで同5.8%増となった。純利益は62億ユーロで前年同期比6.0%増となり、近年の成長基調を維持した。
インディテックス(Inditex)のCEO、オスカル・ガルシア・マセイラス(Óscar García Maceiras)は次のようにコメントしている。
「今回の結果は、世界中の何百万もの顧客が、日々当社の8つのブランド業態に寄せる信頼に応えてきたチームの力を反映しています。顧客とつながり、彼らの求めるものを理解し、最良の商品と差別化された体験を提供することが、当社の長期的成長見通しを支えています」
オンライン事業と店舗ネットワーク
オンライン事業も引き続き拡大しており、デジタル売上は前年比4.8%増の107億ユーロとなった。店舗とオンラインを統合したオムニチャネル戦略により、グローバルでシームレスな顧客体験を提供している。
2025年には41市場で出店を行い、190店舗の新規オープン、217店舗の改装(うち96店舗は増床)、293店舗の統合を実施した。2025年度末時点で、同社の店舗数は世界で5,460店舗となった。総売場面積は前年比5.3%増の472万平方メートル。
ブランド別では、ザラ(Zara、Zara Home、Leftiesを含む)が280億5100万ユーロで最大の売上を占めた。続いてベルシュカ(Bershka)が32億8600万ユーロ、ストラディバリウス(Stradivarius)が30億200万ユーロとなった。
地域別では、スペインを除く欧州が売上の51.3%を占め最大市場となり、アメリカが17.8%、アジアおよびその他地域が15.0%、スペインが15.9%という結果に。
在庫と財務状況
また、2026年1月31日時点の在庫は、32億4900万ユーロとなり、前年同期比で2%減少した。春夏コレクションの初期在庫は高品質であると同社は説明している。
財務体質も引き続き安定している。リース調整後営業資金は前年比7%増となり、期末時点の純現金ポジションは110億ユーロとなった。
配当と投資計画
取締役会は2025年度配当として、1株当たり1.75ユーロの支払いを株主総会に提案する予定である。内訳は通常配当1.20ユーロと特別配当0.55ユーロで、2026年5月と11月の2回に分けて支払われる。
今後について同社は、収益性を伴う成長を重視する方針を示している。2026年には売場面積が約5%拡大する見通しであり、オンライン事業も引き続き成長を見込む。
2026年の通常設備投資は約23億ユーロを予定しており、主に商業スペースの最適化、技術統合、オンラインプラットフォームの改善に充てられる予定である。
同社は現在214市場で事業を展開しており、チャネル、地域、ブランド業態の多様化を背景に長期的な成長を目指すとしている。
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