イタリアの高級ファッションブランド「ゼニア(Zegna)」は、第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展イタリア館のメインスポンサーを務めることを発表した。同展はイタリア文化省現代創造総局の推進により開催される。
キアラ・カモーニによる展示「Con te con tutto」
イタリア館では、アーティストのキアラ・カモーニ(Chiara Camoni)によるプロジェクト「Con te con tutto(コン テ コン トゥット=伊:あなたと、すべてとともに)」が披露される。キュレーションはチェチリア・カンツィアーニ(Cecilia Canziani)が担当。
同展は、分かち合いを通じた関係性、さまざまな生命の形態との対話、素材や時間、変容への新たなまなざしを通じて、人間が世界の中でどのように存在し、関わっているかを問い直す内容だ。
10年以上にわたる対話が生んだパートナーシップ
ゼニアとキアラ・カモーニ、そしてチェチリア・カンツィアーニとの関係は、10年以上前にゼニアートおよびフォンダツィオーネ・ゼニア(Fondazione Zegna)の取り組みの中で始まった。その後、様々なプロジェクトやリサーチを通じて対話は深まり、今回のイタリア館での展示へと結実。オアジ・ゼニア(Oasi Zegna)の植物や鉱物、ラニフィーチョ(ウール工場)でつくられた糸やランドスケープへの参照が、キアラ・カモーニのクリエイティブプロセスに直接取り込まれており、その創作とブランドの価値観との深い共鳴を物語っている。
グループのエグゼクティブ・チェアマンであるジルド・ゼニア(Gildo Zegna)は次のように述べている。
「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展2026のイタリア館を支援することは、私たちの歴史の一部である取り組みを継続することを意味します。100年以上にわたり、私たちは土地、クラフツマンシップ、そしてイタリア文化への投資を続け、企業とアートの対話を育んできました。オアジ・ゼニアは、その最も象徴的な表現と言えるプロジェクトで、創業者のビジョンから生まれ、今なお価値を生み続けています。キアラ・カモーニとは10年以上にわたり対話を重ねてきました。彼女の作品は、素材、ランドスケープ、そして進化し続ける伝統へのまなざしを体現しています。今回、チェチリア・カンツィアーニとともにイタリア館を率いる姿を見ることは、二人の歩みと探究の一貫性を示す重要な成果であり、私たちにとっても誇りです。」

オアジ・ゼニアでも個展を同時開催
また、ビエンナーレの会期(2026年5月22日〜11月22日)にあわせ、オアジ・ゼニアでもキアラ・カモーニの個展が開催される予定。キュレーションはイラリア・ボナコッサ(Ilaria Bonacossa)が担当し、現代アートとランドスケープとの対話をさらに深める機会となる。
同パートナーシップを通じ、ゼニアは国際的に最も権威ある舞台のひとつにおいて、イタリアの現代アートを支える文化的担い手としての役割を改めて示すこととなった。

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